今から派遣社員になる事を検討している方が、派遣の実情がどうで、派遣先の業務にどう向き合っていくべきか考えておられる事と思います。
やはり一番気になるところは、派遣先の環境に上手く対応出来て続けられるかどうか?という点ですよね?
しかし、派遣会社の面接を受けた方の話を聞くと、その多くが業務経験値やスキルの事に特にフォーカスされたと答えられています。
職務経歴には、幾多の経験値が書き並べられ、或は、これでもか!と言わんばかりに書き並べておられる方も存在するようですが、それでも派遣先から早期に契約を打ち切られるケースが多いのです。
いったいどういうことなのでしょう?
人に誇れるスキルを見せる以前の話
業務を遂行していく能力は、派遣先から任された業務の意図を理解し、求められるアウトプットを出していくことで派遣先からの評価を得ることができます。
しかし、優れたスキルや知識、豊富な経験値を持っていても、それを武器として使用する前にフェードアウトさせられてしまう事があるとしたら何でしょう?
それは、職場の一員として認められるかどうか?です。
ですから、認められるために高度なスキルを保有することではないのか?
そう思っている方が多いということです。
実際は、派遣先から一緒に仕事がしたいスタッフとして受け入れてもらえるかどうか?というのがとても大事になってきます。
初顔合わせ時の第一印象が大きな影響となる
派遣社員の多くは、派遣先の担当スタッフから仕事の指示を受けて業務に取り組むことになります。となると、派遣先から見て話しやすい雰囲気を持っているか?というのが重要になりますね。
ここで大事になるのが派遣先職場の方との初顔合わせです。
明るい挨拶が出来るか?
表情豊かに表現出来るか?
このたった二つの行動で明暗が分かれてしまいます。
挨拶が出来ない人は受け入れがたい
「おはようございます」「こんにちは」「よろしくお願いします」
特別難しい言葉ではありませんが、たったこれだけの挨拶に使われる言葉です。
信じられないかもしれませんが、挨拶が出来ない人は多いですよ。
黙って自信無さそうな会釈のみとか。
相手から声を掛けられても、聞こえるかわからないくらいの小さな声での返事。
これでは好印象ということにはなりませんよね。
既にコミュニケーションが取りにくい人では?
と不信の目で見られてしまいます。
スタートから損をしていますよね。
返事や頷きがなく意思表示が薄い人
意思表示が薄い人はちょっとねぇ~ってなりますよね。
仕事の指示を送っても無反応だとどうですか?
人の話聞いてる?って言いたくなりませんか?
せっかく仕事の進め方の説明をいただいても、反応がなければ相手も判断に困ります。
上手く伝わったのか?伝わらなかったのか?
説明する側がいちいち確認しないといけない状況は先が思いやられるのです。
こういう状況は仕事の進捗に大きく影響します。
理解出来た、理解出来なかったという意思表示をすることで、次のステップに移りやすくなります。このような意思疎通の面でも仕事を円滑に進められるか否かに差が出るのです。
仕事が出来る事よりも人間性が重視される
派遣社員として活躍することは、高度なスキルを身に付けることだと多くの人が理解しているようです。しかし、冒頭でも紹介しましたように、派遣先に職場配属になって間もなくで契約解除になるという問題は、業務のスキル云々以前のお話だという事にお気付きになるでしょう。
挨拶が出来ない、意思表示が出来ない。
これって社会人として備えておかねばならない基本行動だと思います。
見方を変えれば、挨拶と意思表示がしっかり出来る人であれば、ある意味好印象の域に入れる可能性があるということです。
まとめ
派遣社員に必要なスキルというと、派遣先から求められるスキルに着目し、意外にも基本的な姿勢が疎かになるケースが多いということです。
正社員にしろ、派遣社員にしろ、仕事には人の触れ合いがあることを忘れてはいけません。
職場の和に溶け込めるか?受け入れてもらえるか?というのが最初の関門だと考えます。