サラリーマンが就業する多くの企業の定年が何歳かご存じですか?
いや、実につまらない質問でしたね。
「そんなの60歳か最近では65歳の定年が一般的だろ!」
って怒らないでくださいね。
確かに定年の年齢が年々高くなっているのが今の流れですよね。
では、派遣業界はどうでしょうか?
派遣業界は確か35歳くらいが限界か?なんて囁かれていた時代がありましたよね。
多くの企業の定年が65歳付近になっているのに派遣社員は35歳が限界?
なんだか差が大きいですが実際はどうなのでしょうか?
年齢制限を設けると人材確保が難しくなってきた
今の日本の就業者分布は綺麗なピラミッドを描いてなく、年々高齢化が進み、若年層が少ない空洞化が顕著に表れています。
需要と供給のバランスが完全に崩れつつあるということですね。
では、次世代を担う若者が集まらないとなると、将来的には企業を引っ張っていく中枢部隊が弱体化していく恐れが出てきます。
いま、恐れが出てくると表現しましたが、実のところ、それが現実になりつつありますし、既に顕著に表れている企業さんも少なくないでしょう。
ここまでの話でなんとなくシナリオが見えてきましたよね?
そうです、人材不足なのです。
次世代を担う若者が集まらない状態が、いま最前線の戦力を落としているわけです。
過去に、ある一定の年齢を超えた派遣社員は不要論的な事を言われていた時代もありましたが、今はそんなこと言ってられないのです。
仕事が出来る派遣社員には追い風の時代
人が少ないので組織存続が難しい局面を迎え、正社員とか派遣社員とか言ってられない時代に突入していると考えます。
人が少ないということは即ち、余剰がないわけですから新しく入ってくる人への対応も難しくなっています。現場教育もままならないということですね。
ということで、長年に渡って積み上げた経験や経歴をお持ちの派遣社員には重要な業務を任されるチャンスがあると思います。
世間では、正社員と派遣社員の間に見えない壁があると言われます。
確かに正社員と派遣社員では所属管轄が違いますし同じ立場ではありません。
しかし、人が少ない今、立場云々では済まされない事態も起こっていることから、出来る派遣社員には大きなチャンスがあり、追い風が吹いていると断言できます。
「よし、やってやるぞ!」
と立ち上がれる方は、ぜひ挑戦していく思いを奮い立たせて欲しいと思います。
派遣に定年はなく派遣先のニーズと派遣社員の取り組み姿勢で決まる
派遣社員の就業可能年数は、派遣先の企業体質にも大きく影響されると思います。
仕事というのは年齢で行うのではなく、派遣社員の取り組み姿勢が一番効いてくるはずですから、派遣先が必要と感じれば長期に渡る契約も可能だと考えます。
企業はいつ何時も優秀な人材を求めています。
当初の計画では短期契約という話を頂いていても、当人の頑張り度合いによっては長期に変更になる場合もありますし、更には正社員登用への流れもないとは言えません。
実際に、派遣社員の採用は正社員候補の探索も兼ねている場合がありますので、意欲ある方は可能性にかけてみるのもありだと思います。
企業の定年を超えた年齢で活躍する派遣社員も存在する
日本の高度成長期に活躍された団塊世代が引退され、本来はスムーズに技術の継承が行われているはずですが、後継者不足という事態にも見舞われているのが実態です。
その対策として、既にリタイヤされた方を嘱託等で復帰させて知識経験を繋ぐという姿も多く見られます。その中には派遣社員という立場の方も沢山おられるのです。
ですから、企業にとって利益となる人材には継続投資が行われるということです。
正社員も派遣社員もないということをご理解ください。
まとめ
ケースごとに解説をしてみましたが、大切なのは派遣先から見て必要な人材であるか否か?ということですね。
求められるスキルに応えられる人材は派遣先から長きに渡って大事にされます。
そのためには求められる常にニーズと役割を理解しながら業務をしていくということです。
派遣先と派遣社員は唯一コミュニケーションで繋がっていますので、互いの意思疎通を図りながら取り組んでいきましょう。