AIの進化が目覚ましい世の中、将来多くの仕事がAIにとって代わるのでは?とまで言われるようになりました。そこで懸念されるのが派遣社員の仕事です。人手が足りなから頼られる派遣社員を使うことのメリットがAIに置き換わるのか?という不安です。
そこで、今後AIに取って代わるといわれる業務と、AIでは対応できないであろう業務を紹介しながら、これからの時代に必要なスキルを考えてみたいと思います。
AIの進化は本当に脅威なのか?
近年AIとい言葉をよく聞くようになったと思いませんか?
確かに、同じことの繰り返しをするような作業は、人間の手を借りるよりAIの方が作業時間も早く、ずっと正確でミスも起こらないといわれます。一部の業種においてはAIに置き換わる可能性は高いとみられています。
ただし、全ての業種や職種で一同にAI化が進むかといえば、必ずしもそうとは言えません。AI化の流れにも業種や職種の差異によって変化のスピードには違いがあると思われます。では、どのような業務がAI化になりやすいのか考えてみましょう。
人手不足の業界にAI技術の流れが加速!
日本の将来を考えると本当に不安になるほどに人手不足が明らかです。
建築土木・運送などの物流・医療介護、そしてIT業界も。
人手不足で仕事がなくなるなんてあり得ない!と思うのは危険な考え方です。
慢性的な人手不足だからこそ、改善のメスが入るのは必然の流れで、ここに積極的にAIを導入して問題を解決していこうという流れが起き始めています。
建築業界ひとつ取っても、就業者の3割の平均年齢は55歳以上。29歳以下の就業者は1割程度なのです。単純に10年後に3割の就業者が定年リタイヤとなると・・・
とても恐ろしい状況が待ち受けています。
当然、建築業界のAIは着々と進みつつありますし、物流・医療・IT業界においてもAIの技術開発が進んでいる状態です。
AIにとって代わりにくい仕事とは?
ではこのままAIの波に飲み込まれてしまうのか?というと、時期早々であると考えても良さそうです。つまり全ての業務でAI化されるということではありません。
AIと人間の共通点といえば「学習機能」ですね。
AIには、過去の経験値を事例にしながら問題解決していくことは得意としますが、全く初めての物を作り上げる能力はまだまだと言われています。AIには意思というものが備わっていませんし、理性や魂というものも宿っていません。よって人間の能力に近づくのは容易ではないと考えられています。
では、具体的にすぐさまAIに置き換わらない業務とは何か?
それがマーケティングやコンサルティング、或いは企画・立案といった業務です。
たとえば企画・立案という業務には、大きく3つの工程に分かれていまして、まず最初に「背景目的の明確化」から始まり、「情報収集と分析」「立案」と続きます。いづれの工程も意思決定を下すポイントが存在します。日々変化する膨大な市場データを分析し、方向性を絞り出す業務にはまだまだAIでは難しいのです。
状況判断や意思決定が伴う業務スキルを目指そう
明確な指示があって動く業務はいづれAIに置き換わっていくでしょう。単純作業の繰り返しは人間がやるよりコンピュータの動作の方が時間も早く正確です。
しかし戦略を立てる業務、方針決定するなど、最終の意思決定は人の判断が必要なのです。
簡単な例えで話をしますと、職場のリーダー、中間管理職や役員職といった最終決断を下す役割をイメージされるとわかりやすいかと思います。
建築土木、そして物流・医療・IT業界においても、AIに淘汰される領域が多い中で、やはり人の頭脳に頼らざるを得ない部分は存在します。
派遣社員に求めらるスキル
最近コミュニケーション能力がクローズアップされますが、その中に問題解決能力、リーダーシップといった物事を判断できるスキルを目指す必要があると感じます。
問題解決力というのは、過去事例にとらわれず、適材適所の判断をしていくこと。
さらに忘れてはならないのが、良好な人間関係を構築していく力です。そこにコミュニケーション能力や感情をコントロール出来る力を試されるわけです。
AIの導入で業務効率化を図る一方で、AIをどう活用すれば業務効率が上がるのか?という判断する人材も必要なのです。ぜひこの分野の要員を目指していきたいものです。
まとめ
AIの波は着々と近づいていて、正社員・派遣社員問わず淘汰される業務が多いことは間違いありません。しかし、特異スキルを身に付けることで、今後も必要ある人材として残る道はあるのです。今一度、自身のスキルを見つめ直し、今後のステージアップへ繋がる動きをしていきたいものですね。