同業の派遣会社から転職を検討される場合に、前職の失敗記録が業界で共有されているのではないか?と心配される声が見受けられます。人の心理から考えますと、マイナスポイントとなりそうなエピソードは伏せたいと思う気持ちは誰でも同じだと思います。
そのような背景を踏まえ、総じて派遣会社間でブラックリストが存在するのか?情報共有がされているのか?という点で話を進めたいと思います。
派遣業界内でブラックリスト等の情報共有システムは存在しない
派遣会社の銘柄だけ見ても星の数ほど存在し、同業他社と言われる派遣会社の数は相当数になります。では、業界内で派遣社員の事故例が知れ渡ったりする場合があるのはなぜでしょうか?という話です。
確かに派遣会社の数は数えきれないほど存在しますが、ジャンル別で分類していきますと、幾つかのグループに分けることができます。登録型派遣か常用型派遣か?という分類もあれば、電気機械系やIT系といったジャンルで分けられたりします。
この時、同じジャンルで就業しておられる派遣社員同士のネットワークで、問題を起こしている派遣社員の噂が、極稀に出回ることは実際にあります。
口コミで噂された話のレベルですから、よほど狭い範囲のことだと考えます。
採用判断は本人との面談が基本で噂レベルでは左右しない
既に答えを書かせていただいておりますが、前職での事故例は業界内で口外されることはありません。所属の派遣会社内、および派遣先企業内での業務記録は残りますが、転職検討先の派遣会社に情報が先回りすることはないと考えて良いです。
仮に噂話が伝わったとしても、事実関係がわかりませんので第三者機関(派遣会社)が当該者への判断を下すことは不可能です。
正しくは、転職活動で新たに派遣会社で面談を希望されれば、普通に対応されます。
採用人事というものは、人の噂で判断されるものではなく、人物確認が条件です。
一度の失敗経験もリベンジは可能!
失敗事例があり、派遣元および派遣先に迷惑をかけてしまったと言われる人は一人二人ではありません。一生懸命業務をやっていても、どんなに慎重に取り組んでいても事故が起こることはあるものです。
大事なのは、その事実を認め、再発防止の意思を持っているかどうか?です。
誰も知らないから、まぁいいか!?という気持ちでは人間的にもスキル的にも成長しません。失敗を繰り返し、そこで悪き事例として反省できれば必ず成功に近付きます。
ブラックリストを心配するより一般モラルは大丈夫か?
ブラックリストなど存在しないのですが、仮にブラックリストが存在するよりも常態化した問題が存在します。特に派遣社員に多いと言われる問題ですので、再認識が必要です。
その問題とは??
勤怠です。
遅刻欠勤、それに伴う連絡の徹底です。
信じられないかもしれませんが、派遣会社への面接にも平気で遅刻される方がおられます。実際の業務ではないので問題ないという認識なのかもしれませんが、平素から出来ない人は本番でも出来ない方が殆どです。というより、そういう使い分けは必要ありません。
約束事は守れる方でないと社会では通用しないです。
派遣会社でも一般常識やマナー教育は行われている
企業規模が中堅以上の派遣会社では、入社時に一般常識やマナー教育のカリキュラムが組まれている場合があります。
中途入社の方にはe-learningや資料の閲覧で各自認識させる程度かもしれませんが、派遣先に出向いて業務をするわけですから、働く上での最低の心得というのは大事です。
まとめ
派遣会社同士で勤務記録等の情報共有をしていることはありません。もしも何度も派遣会社への面接にトライしても採用にならない事態に陥る場合は、自身の素行や挨拶モラルを見直してみる必要があるかもしれません。
派遣会社での業務は人対人のビジネスです。派遣会社への入社面談から既に人物調査が始まっていると認識いただきたいと思います。