派遣の仕事が決まらない本当の理由

派遣会社

派遣会社での採用面談で、技術経歴および職務経歴の確認をし、マッチングする派遣先業務がある風の返事を聞いたものの、なかなか仕事が決まらない。こんな経験はありませんか?

そもそも派遣先で取り扱っている業務リストにないとか、自分の経歴スキルに問題があるのか等、何か問題があるのか心配になってしまいますよね。

では仕事が決まらない一つの例として実際にあった話から紹介したみたいと思います。

派遣会社の営業が派遣先の業務を理解していない

この事例は、技術経験の無い方が派遣先で業務の打合せをしたときの話です。

もちろん営業担当が同行し、派遣先の担当者様から業務の説明があり、その職場で取り扱っている機械の図面を見せられたと言います。

社名は機密保持の関係で出せませんが、航空機の部品を扱っている企業さんで、打ち合わせをさせていただいた部門は、機械の保守関連を担当しているようでした。

同行した営業担当の考察は、

「扱っている機械の図面を見せられたので・・・」

「この図面を使って何かをするんでしょうけど・・・??」

「図面を描いたり、いわゆる設計的な業務ではないと思います。」

という報告でした。

う~ん??(わかってないねぇ~)

派遣先はやって欲しいことを明確に伝えている

もちろん未経験から初めて派遣先との打ち合わせに参加して、新人エンジニアさんに業務内容が読めるはずはないのですが、エンジニア経験がある方なら業務内容は明確に見えてくるはずです。

一度目の面談では先方様の業務環境を見ていただく、ということでしたが、新人エンジニアさんがそこそこの年齢だったにも関わらず、コミュニケーションが優れていることで再度お会いしたい旨の連絡をいただき、業務契約を決定的にするべく筆者からアドバイスを送りました。

筆者は派遣先での業務内容を鑑みて、新人エンジニアさんに幾つかの質問を提案しました。

結局のところ、先方職場で使っている機械がよく故障するとのこと。

そこで、故障形態から図面を確認して、破損した部品の手配と、再発防止策を検討する業務であろうということで、新人エンジニアさんの口から質問してもらいました。

すると、先方様の口から、「そういう業務が出来る方を探していたんです」という答えをいただいた、ということです。

話の内容から先を読む力も必要

営業担当の力量として求めることですが、先方から1から10まで内容説明してもらうではなく、ある程度の説明から業務内容を把握する能力も問われます。営業職は営業職の役割があり、技術の細かいところまで知る必要はありません。

しかし、派遣先と自社エンジニアの間を取り持つ役割として、派遣先の要求を大よそ理解する必要があるのです。

この事例は、明らかに先方様から業務内容が明らかにされているにも関わらず営業担当には考察力が足らなかったことが露呈してしまっています。

派遣先には派遣社員にお願いしたい仕事がある

先方職場の担当者様が派遣会社の営業に耳を傾けてくださるということは、そこには現場のマンパワー不足の悩みがあるということ。そういう仮説を立てて話をスタートするべきだと考えます。

営業とエンジニアで話を聞くならば、エンジニア目線で先方様の悩みを噛み砕いて予測していく力も必要でしょう。

その悩みを解決出来るか出来ないか?

それは結果であって、まずは取り組み姿勢から正して、あくまで挑戦者として臨むべきだと思います。結果を意識しすぎると何も出来なくなります。

営業担当の経験不足による営業は大きい

派遣先から業務内容の指示がなかったわけでもありません。自社エンジニアとのマッチングが出来なかったわけでもないのです。もっと根本的な、営業担当が、そもそも先方様の悩みを理解していないこと。つまり何が要求業務か気付かない。これは致命的な問題です。

問題解決手法という言葉を聞かれた事がありますか?

どんな手法か?という話はここでは割愛しますが、エンジニアだけに求められた能力ではなく、営業職にも同じ事が言えます。

自社のエンジニアに何をやってもらうべきか?
そこから先方様の悩みは解決出来るのか?

ある程度の仮説を立てて、自社のエンジニアのスキルとマッチングさせる必要があるのです。

ツーと言えばカー(親父ギャグですみません。。)ではありませんが、連想ゲームのように、相手の話から大よその内容を把握出来る力があると、コミュニケーションの質が上がっていくこと間違いありません。

まとめ

派遣先が決まらない原因は色んなケースが考えられ、一言で終わらせる事は出来ませんが、今回紹介させていただいたように、営業担当の経験不足および問題解決力の低さから生じることも多々あります。

派遣会社の営業職は割合若い人達で形成されていますし、行動力も含め、能力差がハッキリ出てきます。たまたまそのような担当に当たるか、その派遣会社全体のポテンシャルか、ということもありますし、業務の案件があっても毎度ミスマッチングが起こるようでは、その派遣会社の実力かもしれません。

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