派遣会社の営業マンと言えば、派遣先企業と我々エンジニアを繋ぐ大事な役割を担っています。というのが本来の姿です。つまり派遣エンジニアと、その担当営業マンが手を繋ぐことで派遣ビジネスが成立するのであって、片方の動きが十分でなければ派遣先との良好な関係を維持できなくなります。ところが、方々から派遣会社の営業マンが十分な仕事をしていないのではないか?という声が聞こえてなりません。いったどういうことなのでしょうか?
派遣会社の営業マンって何やってるの?
派遣会社の営業マンの業務はご想像が付きますでしょうか?
代表的なものから紹介しますと、新規取引企業の開拓として、派遣社員を採用いただける派遣先の口座を開けてもらうための営業です。続いて、すでに派遣社員を投入済の派遣先へのフォロー営業ですね。自社の派遣社員の業務状況の把握であったり、不具合があればその対応。そして派遣先で業務をしている自社派遣社員との定期面談。面談に関しては、別にエンジニアフォローの担当者が居る場合もあります。細かくは他にもありますが、派遣先と派遣社員を繋ぐ命綱であることは間違いありません。
派遣社員を人として扱っていない営業担当の実情
派遣社員の立場として、派遣先とのトラブルが起きたときに、一番に連絡する先が担当営業ということになるのですが、連絡しても電話が繋がらない、折り返しの連絡もない。このような苦情が山ほどあります。一体なぜ?連絡すらしない?出来ない理由は?
ハッキリ書きますね。
派遣会社の営業から見て、派遣社員は人というより商品。つまり物です。
派遣先に物を納入する的な発想で業務をしている人間が多いということです。
なぜそういうことになるのか?
答えは簡単です。
派遣社員を何人派遣させたか?が主な業務評価だからです。
つまり、目先の成績重視で業務をしているため、派遣先のトラブルに腰を重くする営業担当が多いということ。これは人の問題もありますし、不具合事例の多い派遣会社では常識化しているほど問題視されています。
派遣社員を派遣先に投入しているということは、双方の意思が同じベクトルに向いてないと良い業務はできません。派遣先で派遣社員の動きが良くないとあらば、そのフォローをするのが自社の責務、つまり営業マンが動くことだと思います。しかし、ポイントにならない業務は後回しとする、人間的にも欠陥と思われる行動が露呈しているということですね。
営業マンと疎遠にならないための対策方法
派遣会社の営業マンは、多くの場合は若い社員が多いですね。
社会経験が少なく、周りが見えていない人が多いとも言われています。
新規取引先の開拓、派遣社員の投入実績など、ポイントとなる部分しか見えていないため、後のフォローも一括りで立派な営業像というのは到底見えてきません。
ではこの対策は如何に?
営業担当者は当然ですが、実は営業拠点の長たる人も若い人間のはずで、五十歩百歩と言っても良いくらいのレベルです。話をしてもエンジニアの派遣先での苦労も知りませんし、知ろうともしていないでしょう。知ったところで成績には関係しない。
そのくらいの感覚で業務をされています。
では、諦めるしか??
唐突な回答になるかもしれませんが、エンジニアとして一日も早く一流になること。
大前提として、派遣先で問題を起こさないことが第一です。
派遣先の業務をいち早く理解し、自分の役割を明確化できる力。
ビジネスにおいてコミュニケーションが堪能な方は、だいたいの環境に馴染むことができます。足りないスキルがあるならば、足りない部分をどう補うか?その対策と提案を自らの派遣先に投げかけて妥協点を見出す力を持っています。
エンジニアとはそういう力を有する社員の事をいいます。
立派な派遣営業担当者の見極め方
派遣会社がどうやって運営出来ているか?
これを理解している営業マンの見極め方は一つ。
エンジニアの頑張りが・・・という思いが口に出る人。
一定数はそんな営業マンも存在するはずです。
エンジニアが派遣先が業務し続けていることが、派遣先に継続的に資金を取り込んで来るわけですから、エンジニアを大切にする人は、それなりに業績も良いはずです。
営業とエンジニアの良好な関係が保てるならば、双方の立場で互いを盛り上げる事が出来るはずなのです。
まとめ
目先の業務しか見えていない営業マンに当たると、何かと頼りなさを感じる事が多くなるでしょう。営業職とは?というマインドのところが欠けていて、派遣先を増やすこと、派遣している社員、つまり派遣社員を増やすこと、これのみに注力していることで、後々のフォローまで気が回っていない営業マンには苦労させられます。 エンジニアも営業も、顧客を満足させることが共通の目的であるということを忘れてはなりません。