大学で学んだ知識を活かせる分野に進みたいと考える就活生、あるいは文系出身からの転身を希望する就活生が、未経験で派遣会社を通じてエンジニアの世界で活躍することは可能なのか?というWEB上での質問をしばしば見かけます。エンジニア不足と言われる日本のモノづくりの世界において、エンジニアの世界に飛び込みたいと懇願する若者がおられることは大変喜ばしいことだと受け止めます。
人不足ということは、即戦力が求められるわけですが、実際のところ未経験でも受け入れはあるのでしょうか?派遣会社の実際を見てみたいと思います。
派遣会社にはエンジニア育成の環境がない?
派遣会社が未経験エンジニアを育成出来ないと書くと、諦めるしかないのですか?
直観ではそう受け止められても仕方ありませんが、実はそういう意味ではないのです。
未経験者に対して入社時の育成プログラムを準備している派遣会社は存在しますが、あくまで技術系の基礎教育であって、実務は派遣先で経験することになります。
言うまでもなく、派遣会社はメーカーではありませんし、商品開発のノウハウを持っているわけでもありません。メーカーで商品開発や設計知識分野を経験された方はおられますが、リアルにエンジニア経験が出来るのは、やはり派遣先の現場なのです。
エンジニアになることが目標?何を実現させたいか?
未経験者を積極的に受け入れて育ててくださる派遣先もあります。
未経験なのですから、派遣先の面接で、背伸びして技術的な事を語ろうとしても無理があるのは仕方ありません。しかし、エンジニアになることが夢だった、とか、〇〇〇〇(例えば商品名)に関わる仕事がしたかった、では派遣先の採用担当側からはエンジニアの卵として魅力を感じないでしょう。
このエンジニアが何を目指しているのか?何を実現させようとしているのか?
エンジニアとは、世のため、人のためになる仕事をしているのですから、どういった功績を目指しているか?ということを期待しているのです。(大げさに言うと・・・です)
継続は力なり!諦めない精神力の持ち主か?
エンジニアの仕事は実に根気がいるものです。
1つや2つの失敗で挫折するような人では長続きしません。
(それはどの世界も同じですね。。)
華やかな舞台を想像されるかもしれませんが、実に地味な世界だったりします。
なかなか結果が出ず、自分が何をやっているのか分からなくなると言いますか、ベテランエンジニアでも方向性を見失うことがあります。
それでも理想を追い求めていく強い意志の持ち主が歓迎される世界なのです。
エンジニア未経験は常識に囚われない柔軟な発想でカバーできる!
目指す業界でのエンジニア経験者は確かに優遇されますが、固定概念を崩す未経験者の斬新なアイデアを企業さんは求めておられるのです。わからない業界に飛び込もうとしているのですから、極端な話、少々とんちんかんなアイデアでも良いと思うのです。
エンジニアは皆チャレンジャーなのです。
当たって砕けろ!とは昔から言われる言葉ですが、実現できる僅かな答えを沢山のアイデアから導き出す勇者を目指されてはみませんか?まるで宝探しのような仕事ですが、一度何かをやり遂げた時の達成感は、やはり経験した者にしかわかりません。
まとめ
経験者を優遇する企業さんが大半を占めますが、抜け穴のように未経験者の入口があることも事実です。派遣先企業さんが求めるのは、どれだけ熱意をもって取り組めるエンジニアか?だと思います。未経験を、あえてベテランエンジニアでは想像し得ない発想でアドバンテージを作っていただきたいと思います。志の強い方であれば必ず出来ます!