「派遣先の業務が手薄になって暇になったのです。」
と、こぼす社員がおられます。
暇になったというのは、仕事が回ってこなくなったということ?
暇になった理由は職場の事情あってのことだとは思いますが、暇だからと言って暇そうにしていては派遣社員の居場所がなくなってしまいます。
さて、このような場合にピンチと捉えるのか?逆にチャンスと捉えるのか?
エンジニアとしての能力を試される絶好のチャンス
人間は楽をしたい生き物ですから仕事が暇になれば嬉しいかもしれません。
誰も教えてくれないかもしれませんが、実はここからが本当のエンジニアの仕事なのです。
解釈の仕方ですが、派遣先の担当者から仕事の指示を受けている時期は、エンジニアというより単に作業者だった可能性があります。依頼された案件を、依頼主の要望に沿うようアウトプットすれば良いわけですから。
では、仕事の依頼が来なくなったら本当に暇なのでしょうか?
今まで忙しくて手が回らなかった業務はありませんか?
もっと改善すれば時間短縮して出来そうな業務があったのではありませんか?
失敗を繰り返していた作業内容や工程がありませんか?
仕事の質、仕事のやり方を見つめ直す時間を有するということは、良い意味で、その職場での存在価値をアピールする絶好のチャンスだと思います。
逆に何もせず暇を持て余してしまえばエンジニアとしての価値を生まないことに。
何もしなければ派遣社員は生産性を生み出さない固定費に過ぎないからです。
自分の代わりは幾らでもいるという危機感を持つ
仕事というものは、如何に効率よく、早く、正確に、という考えが基本にあります。
究極は、自分が居なくても担当職務が遂行されるということ。
ここで、えっ?と思われた方、正しい気付きだと思います。
自分が居なくても仕事が進むということは、自分は不要になるということ?
ますます居場所が無くなって派遣契約解除を促すだけじゃないですか?
いえ、そんなことはありません。
いつまでも同じやり方をやっていては、いつか自分も淘汰されてしまいます。
AIの進化も叫ばれていますし、単純作業は尚更のことです。
職場を見渡してみてください。
文明の利器に淘汰されたものがありませんか?
自動化が進んだ工程がありませんか?
時が過ぎるのを待っていると居場所が無くなるのは必然の流れです。
作業者からエンジニアに変わらないといけない瞬間だと気付いて欲しいのです。
仕事がなくなった時に次の仕事をいただく交渉も良いですが、効率を追求した仕組み作りに取り組んで、本当の意味のエンジニアの領域を身に付けて欲しいと思います。
つまり、時間というのはチャンスの要素を沢山含んでいるのです。
派遣先の業務が暇になった時こそ大切なコミュニケーション
忙しい間は、ゆっくりと職場の方と意見交換が出来ない傾向にあります。
時間に追われて手一杯の時間が続けば、つい個人プレーになりがちです。
職場の業務には、必ずと言っていいほど前工程と後工程があるわけで、前後の連携が上手くいくことで高効率な業務が遂行できます。だからこそ、関係する担当者とはコミュニケーションを欠かさず良いバランスを持って仕事を進めていく姿勢が必要になってきますね。担当させていただいている業務は誰でも良いわけではありません。自分が責任を持って担当しているという自覚が必要なのです。
まとめ
派遣先の事情で仕事量に変化が出てくるのはよくある話です。
仕事量が減る事で真っ先に派遣契約が終了することを心配される人がおられますが、エンジニアとしての存在価値のある方であれば、そうそう契約解除になることはありません。一人前のエンジニアであれば、その職場の問題点の抽出から改善措置までを計画し実行することが出来るのです。立場は派遣社員かもしれませんが、スキルの高い方であれば、1人のエンジニアとして認識してもらえるのですよ。