派遣のスキル不足は労働者派遣契約を解約される恐れあり

派遣社員とは、言わずもがな派遣先に就業して派遣先から要求される業務を遂行する人の事を言います。多くの場合、専門分野が同じであっても、その派遣先の業務を行うのは初めてのことだと思います。派遣先から要求される内容は、大よそ言葉では理解できるものの、その業務のやり方やルールは各企業毎にまちまちで、覚えることは沢山あるはずです。

そこで、筆者の属する派遣会社でも、スキル不足で派遣先から解約通知をもらうエンジニア社員がポツポツ現れるのですが、このスキル不足とは何なのでしょうか?

技術スキル不足よりも業務遂行意欲の低さが問題

即戦力として派遣社員に期待されることは重々承知しています。

しかし、初めての環境で、派遣された直後に派遣先の業務を完璧に熟せる人は皆無と考えます。本記事の最初にも書きましたが、ジャンルが同じでも、仕事の進め方には企業毎に取り決めたものがあるでしょうし、幾ら知識豊富なエンジニアでも最初は派遣先のルールを知るところから始まるものだと理解します。

当然、多くの派遣先企業もその点は理解の範囲にあり、ルール事の教育はしていただけるのですが、問題は派遣社員の取り組み姿勢です。派遣社員の持つ能力は千差万別ですが、大事なのは、その業務を自分の担当業務として遂行するための意欲と責任です。

依頼を受けた業務を出来るようにしようという姿勢、そして気持ち。
つまりヤル気がない人に幾ら経験豊富な経歴があっても無駄だということです。

コミュニケーション能力の低さが派遣先社員と疎遠な環境を作る

エンジニアという職は、現状に満足せず、常に疑問を持ち、前向き姿勢であることを求められます。仕事を依頼される場面で例に例えれば、依頼された業務目的を理解し、自分が何をしないといけないのか?その業務をいつまでに完了しないといけないのか?等、自分の役割を理解するところから始まります。

しかし、スキル不足で戻ってくる派遣社員が派遣先からいただくクレームのほとんどがコミュニケーション不足。つまり自分の役割の理解以前の話です。

コミュニケーションが満足に出来ないとあれば、依頼された業務内容を理解してもらえたかどうかも先方企業の担当者は把握できないのです。

エンジニアには率先して行動してもらいたいと思うのは、正社員も派遣社員も区別はありません。このコミュニケーション能力不足というのは、ハッキリ言ってスキル不足というより、社会人としてスタートラインに着けていないという他ありません。

言われた事だけをやれば良いと思う甘い考えの派遣社員

エンジニア派遣という、なぜか言葉では中途半端な職種ですが、派遣社員というものは言われた事、指示された事だけをやれば良いと考えている方が異常なほどに多いこと。自分で物事を考えないという思考の部分の弱さが露呈しているのです。

それにプラスしてエンジニアという言葉が合体していること。

エンジニアは言われた事だけをやっていてはダメで、自ら今取るべき行動は?という考える力を必要とします。そんなの当たり前でしょ?って思われるかもしれませんが、派遣先からクレームを受ける内容の結構な割合を占めています。

スキルは二の次!大事なのは本人のヤル気!

極端な言い方をしますと、技術経験ゼロの方でも、意欲満々覚える気満々の方は伸び率のポイントも高いです。趣味でもそうですが、意欲的に取り組めるものには知識を得るまでに時間がかからない場合が多いですよね。次から次へ興味が湧く。知りたいからどんどん調べる、そして聞く。教える側の立場としても教え甲斐がありませんかね?

もちろん何もかも聞けば良いというわけではありません。わからないことを自分の力で解決しようとする姿勢も重要になってきます。

まとめ

エンジニア派遣という看板で営業している派遣会社は幾つも存在しますが、実はエンジニアではなく、ただの作業者の域を出ない人が沢山いるということです。でも間違えないでください。派遣社員のほとんどがそうだということを書いているのではありません。一部の意欲の低い派遣社員の行動が、派遣社員というものはそういうものだと思われる風潮が残念でならないのです。

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