派遣会社から紹介された派遣先がミスマッチする理由

派遣会社

派遣の業務に就業しようと思う場合、まず最初に自分の経験スキルと合致する派遣会社の選択から入ると思います。一般事務系、機械電気などの工業系、IT情報系など、ジャンルに即した派遣会社を抽出し、まずは面談からスタートされると思います。

派遣会社は面談者の経験スキルを把握した後、マッチングする派遣先の検討をするのですが、実は派遣希望者からミスマッチングを訴えるケースが後を絶ちません。

いったい、マッチング作業はどのように行われているのでしょうか?

派遣会社が派遣希望者のスキルレベルを段階的に分類

派遣会社での面談では、派遣を希望される方の要望に沿うような話しぶりで面談の場は進むと思いますが、残念ながら派遣希望者は人というより商品に例えられます。

というのも、派遣希望者から聞き取った経験値を何段階かに分類し、その分類した段階とは、派遣先企業との契約金額に相当するというものです。

例えば、ある派遣会社内で設定している業務ランクが5つあるならば、各ランクの中に業務内容の振り分けがされているのです。

CADオペレータがどのランクとか、企画関係やコストに関する業務はどのランク、という具合に分かれているということです。もちろん経験年数による重みも評価されるのですが、概ね業務振り分けと給与設定が機械的に処理されていきます。

派遣の実務を経験したことのない人が割り振っているわけですから、経験スキルと派遣会社が提案する業務のスキル差が出るのは全く珍しい話ではない、というのが想像できるかと思います。

職務経歴書の書き方によって派遣会社側の理解度を左右する

仕事の種類は実に多種に渡るため、自身の経験をアピールするためにも詳細に経験業務内容を書くべきだと感じます。特に派遣会社の採用人事や営業の方の知識レベル差が大きく、せっかく難易度の高い業務経歴があってもランクの低い経験値にされてしまうと給与面にも影響しますので大変もったいない話です。

派遣会社との面談の場においては自己アピールをする貴重な時間ですから、淡泊な説明に留めず、より具体的に何を経験したきた、ということを双方で合意出来ることを目指して欲しいです。

営業担当者のポイント稼ぎに操られる可能性

派遣会社によっては、派遣社員を派遣先に配属させることをポイント制で評価している場合があります。派遣される側としては非常に面白くない話ではありますが、わざわざポイントがかかっていること派遣社員に明かす営業担当は居ませんので、これもスキルのミスマッチが起こる可能性が高い事例として挙げられます。

派遣社員の見てないところでは、「〇〇(派遣社員)さんを◇◇◇◇株式会社さんへ入れないといけないから・・・」などと、明らかに人ではなく物扱いしている会話は見かけますので、しっかりとした職務経験値をお持ちの方は特に進むべき方向を確実にしていきたいものです。

派遣営業担当が派遣先業務のヒアリングが不十分

ミスマッチが起こる一番最悪なケースです。派遣会社の営業担当が派遣先の業務をしっかりとリサーチ出来ていないことです。過去に何人も派遣実績がある派遣先ではなく、新規で業務契約を締結しかけている場合にミスマッチが起こる可能性が高いです。

派遣社員を派遣させて初めて派遣先の業務依頼内容がハッキリすることも珍しくありません。この業務はどうかな?と感じるところは、営業担当に念押しで確認する姿勢を持つことが大事です。

悪質な派遣会社ですと、いちど派遣先に派遣されてしまうと簡単に引き上げが出来ませんので、得意業務でなくてしばらく業務継続を強いられる可能性があります。気を付けてください。

まとめ

派遣先での業務が当初聞いていた話と違うというケースは様々なパターンで起こります。それは派遣会社側の問題、派遣会社の営業担当の問題、そして自分自身の経歴の申請の仕方や説明の仕方に問題がある場合もあります。よって最初の打ち合わせというのは本当に大事にしなければなりません。

派遣業務とはいえ、れっきとした業務ですから、互いの理解のすれ違いが起こらないよう念には念の話し合いをするよう努めていきましょう。

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