派遣会社に入られる方は、何も転職組だけではなく、大学を卒業見込みの段階からエンジニア系の派遣会社を選択される方も多数おられます。特に、景気が悪い状態が続きますと一般企業の採用枠が縮小される事も関係し、派遣会社への入社を考える方も多くなる傾向があります。
派遣会社の仕組みを知らずに入社?
新卒ですから、大よそ総合職で入社されることになります。
新卒採用をされている派遣会社は、正社員登用と同時に総合職での採用をされているところが大半かと思います。そこで総合職というと、一番先に思いつくのが全国転勤可能。
エンジニア経験のない新卒を、あえて、会社からの辞令を受けたら従います、という条件の見返りとして高い基本給も得ることが出来ます。実際、新卒の方の基本給は高めですね。
ところが実態はどうか?
「地元就職が良い!遠方地区には行きたくない!」
「やりたい仕事ではないから行きたくない!」
「その企業は嫌だ!」
「1人では行きたくない」
「希望する職場環境でないと嫌だ」
他にも紹介すればキリがありません。
これは、派遣会社の仕組みを知らない以前の話で、総合職として採用される場合のルールから逸脱していますし、わがまま以外の何物でもありません。
近年目立ってきた傾向です。
新入社員導入研修での取り組み姿勢
最初に申し遅れましたが、新入社員全員が、という話ではありません。
主題でもあります通り、派遣先が決まらない人の傾向として、このような姿が見られる、という理解で受け止めていただきたいのです。
さて話を元に戻しますが、派遣会社の社員と言いますと、派遣先との就業条件の取り交わしが行われると直ぐに業務が始まる、という印象が強いのではないかと思います。
ですが、新卒の新入社員に関しては入社後の導入教育を実施している派遣会社もあります。ある程度の規模の派遣会社であれば一斉教育を行っていると思われます。
ところが、
1つ最近のエピソードを紹介します。
これから経験するであろう課題や問題を鑑みて、各種講義を受けてもらい、講義終了後のレポート提出を課しているのですが、残念な新入生の姿を見ずにいられませんでした。
講義の目的、自身の感じたこと、今後の展望など前向きな言葉が綴られていれば何も問題はないのですが、「ためになった」「有意義な時間だった」「今後に生かしていきたい」などなど、淡泊な文章しか書けない実態が露呈しました。いったい誰のためにプログラムされた講義だったの?と思わせる内容が散見されます。
今は団体生活の中の1プログラムかもしれませんが、いづれ自分の力で成長への道を切り開いていかなければならなくなるのに・・・
叱ると怒るは違う!意味をはき違えている最近の若者たち
会社に属するということは、会社の進む方向を見据え、企業理念を理解した上で、なんて書くと固い話になりますが、会社のやろうとしている事の理解は最低必要です。
上からの指示は絶対とまでは言わないにしても、入社早々にわがままを通せるほど甘い世界ではないのが社会に属するということだと思います。
経験がない今こそ、色んな事にチャレンジし、実績を作り、そこから自身の適正を見出していく姿勢を身に付けて欲しいわけです。自分の気に入らない事はすべて否定する。それではビジネスは成立しないです。
新入社員だけではない!空気の読めない中途入社エンジニア!
技術経験が豊富かもしれません。一流企業に勤めてプライド高きかもしません。でも大事な事を忘れてはなりません。初めてお会いする方から貴方の過去の栄光は見えないのです。経歴はれっきとした実績であり嘘はないでしょう。しかし、本当の真価を発揮するのは、これから歩む活動そのものです。優れたエンジニアの方が派遣会社への転職面談に来られますが、いつだって人は見ています。技術だけではない、人間性も技術力の範囲にあるということを忘れないでいたいものです。
まとめ
派遣会社から派遣先が決まって初めて派遣の業務が始まるのですが、本業スタート前から落選してしまうケースを紹介しました。どんなに学力が高くても、どんなに素晴らしい経験をされていても、最後は人間性なのです。派遣先担当者は一人の人としてお付き合い出来るか否か?という面を見ています。逆に、エンジニアの経験は皆無でも人柄の良さで派遣先が快く受け入れてくださるケースも存在するくらいです。同じ仕事をするならば、選ばれる人になりたいものですね。