派遣社員として働く人には、色んな思いや、それまでの経緯があると思います。
正社員を目指して応募面接を繰り返してきたけど良い話にならなかった人、家庭事情で定時就業が出来ない人、就業地が限定される方など、他沢山の制約があって派遣社員として働いている方は多いと思います。
一方で派遣社員に対してネガティブな見方をされている方も多いかもしれませんが、派遣先となる企業も派遣社員に対してネガティブに見ているか?というと、案外そうではありません。優秀な派遣社員が正社員として引き抜かれている事をご存知でしょうか?
頑張っている人には良い話あるということで紹介しようと思います。
派遣先に引き抜かれる人の特徴は?
派遣先に引き抜かれる人は特別な人だと思うかもしれません。
しかし、人の評価というのは意外に毎日の当たり前の行動から来るものです。
当たり前の行動って何?
そう思われる方は何か難しい理解をされているのかもしれませんよ。
遅刻欠勤がなく勤怠が良いこと
多くの会社には始業時間というものがありますよね?
9時が始業の会社であれば、9時には仕事が出来る体制になっていなければなりません。
9時に出社であれば、9時ギリギリでも大丈夫という理解の方もおられるでしょうが、確かにルール上は間違っていません。しかし、ギリギリ行動する人は気持ちに余裕がないと見られてしまうため、物事を任せるには不安視される事が多いです。
続いて、遅刻ですね。
遅刻は意図しない遅刻も含まれます。
特に、近年多発している天災などによる交通マヒで時間を守れない場合があります。
決して自分マターではない遅刻もあります。
しかし、会社には遅刻しそうであることを事前に報告する義務があります。
多くの場合は、自分の周りに業務で関係する方もおられるハズです。
自ら連絡をし、関係者を困らせない行動をすることが大事なのです。
勤怠管理が出来る人というのは、会社に出勤することが自分だけの問題ではなく、周りの事も気遣い出来る人の事を言います。
この流れからすると、無断欠勤もダメだということはわかりますよね。
急な事情で休まなければならないことはあります。
体調が優れない、家庭事情で休みを頂きたいなど、理由があると思います。
必ず始業時間までに直属上司、職制などに連絡を入れる事が原則です。
当たり前の事しか書いてないので、ここまでは良いですね!
自ら「報告」「連絡」「相談」出来る人
既に勤怠の説明で似たような事を触れていますが再確認ですね。
業務というのは概ね組織で動いていることが多いと思います。
1人1人の担当があって、その担当業務の日々の進捗があり、その進捗を報告する義務があるのです。予定通り進めば良いではないか?と思われるでしょうが、進捗確認をし合える状況というのが良好な職場環境を作っていきます。
これを面倒くさいと思うか、というのが評価として大きな差に現れるのです。
業務を監督されている人は何かと忙しいはずです。
逆の立場で考えてみて下さい。
自分の配下に5人のメンバーがいると仮定し、進捗を聞いて回るのと、待っていれば報告が入る場合とどうですか?人に仕事を任せるという意味が何となく感じられるでしょ?
お互いがお互いの進捗を確認できれば職場の連携が強くなるのです。
人は人、でななく、常に互いの思いを感じ取って動くことが「報告」「連絡」「相談」の意味に値するのです。
「ハイ」という返事など応答が出来る人
「ハイ」という返事で応答することは社会人になって知る事ではありません。
幼児期に始まり、小中高と学校生活でも基本ですし、返事をすることを知らないという人はおられないと思います。
しかし仕事となると返事が出来ない人が多いのです。
「自分に用があるならここに来れば?」
という態度かどうかは知る由もありませんが、返事をするということは、相手からの呼びかけに即座に反応し、次の話の展開を早くするという意味もあります。
ハイという返事もそうですが、他にも人の話に「うなずき」を入れる事で認識できたかどうかを相手に知らせるなど手段は色々とあります。
さて、返事の必要性はおわかりになられたと思いますが、
実は注意することがあります。
それは、返事はすれば良いということではありません。
自分自身は「している」と思っていても、実は相手には返事が聞こえていない。
そんな事態もあるのです。
返事は、「明るく元気に」そして「ハッキリと」というのが基本です。
間違っても嫌々ながらの返事はしないようにしましょう!
明るく元気な挨拶は相手からの好感度アップに繋がります。
挑戦する意思意欲を持つこと
人としての評価を得る事は、意外にも単純な行動から現れるという話です。
これまでに紹介しました挨拶や報連相(報告連絡相談の略称で用いられます)などは、言ってみれば第一印象として人が見ています。
感じが良い人か否か、という評価は最初の段階からされている可能性があります。
誰でも簡単に出来る事ですから、是非ここでポイントを落とさないようにしましょう!
さぁ、ここからが本題です。
挑戦する意思と意欲を持つことについてです。
毎日同じ仕事を延々とやっている、と訴える方もおられるかもしれません。
しかし、新しい挑戦をさせるかどうか?
そこを派遣先が伺っているかもしれません。
では、考えてみてください。
明るい返事が出来るAさんと、無表情の返事をするBさんがおられたら、
貴方であれば、どちらに仕事をお願いしたいと思われますか?
答えは言うまでもないですよね?
Aさんに決まりです。
一緒に仕事をしたいと思われるタイプは明確なのです。
意思を伝えること。
やりたいという気持ち・意欲を伝える事。
もちろんやりっ放しはダメです。
チャレンジしたら、その経過進捗を報告し、疑問があるなら相談。
連絡すべき点があるなら速やかに連絡することです。
黙って見ていても安心という行動が備わっているか?
それだけのことなのです。
職場の方から好意的にみられる逸材である
難しい特別なスキルを持っていることが全てではありません。
人として信頼できるか?
このことが一番の自分を売り込むネタであるということです。
組織というのは、属する人が一つの目標に向かって動いています。
同じ価値観とまではいかないにしても、目標と達成する姿を共有できれば共に頑張ろうという意思が伝わると考えます。
あまり難しく考えないで欲しいのです。
この人と一緒に仕事をしていて楽しいと思えるか?ということです。
逆に存在が不快に感じる人では職場の和を乱してしまいます。
存在が不快になるとは、ネガティブな発想が表に出る人です。
何を提案しても理由を付けて断る人。
簡単な例えとして、お友達を見てもらえればわかります。
自分と気が合う人は自分に対して反対意見ばかりではないはずです。
時に意見が合わないこともあるかもしれませんが、建設的に代替案を出してくれているはずです。或いは良い方向を見出すための提案をしてくれているはず。
そのような逸材になって欲しいと思います。
まとめ
派遣先から引き抜かれる派遣エンジニア像について書いてみました。
派遣先から声がかかる人の特徴は、職場のカラーに染まっている人。
派遣先の業務コンセプトを理解し、そこで前向きなアウトプットを出そうと努力している人は派遣先の目に留まるということだと思います。
自分は所詮派遣社員という自負は捨てて、1人のエンジニアだという自身をもって取り組んでいただければチャンスは十分にあると思います。