「派遣先の仕事が暇すぎて仕方がない!」
「1日ネットサーフィンしているのに大丈夫なんだろうか?」
世の中には本当に不思議な悩みを訴える人がいるもんだ、と思うところですが、現実問題で暇を持て余す派遣社員が沢山いる事に驚かないわけがありません。
1日仕事していなくて給料貰えるのであれば何も悩みはないじゃないか!と言いたくもなりますが、逆に仕事がない毎日を派遣先で過ごすのも辛いだろうと思います。
さて、そんな暇な派遣社員がいる状況は派遣先は把握していないのでしょうか?
暇を持て余している人達はその後どうなるのでしょうか?
暇な派遣社員が出てしまう理由
派遣社員というのは、本来忙しい職場のサポートで使われるという理解ですが、稀に仕事がない状態を続けていると訴える派遣社員の声を聞きます。
とてつもなく忙しい身の派遣社員からすれば、とても羨ましい限りかもしれません。
なぜこのような派遣社員が存在するのか?
という疑問に答えたいと思います。
実はこれには正当な理由があるのです。
派遣社員を使うためには予算が必要
派遣社員というのは、派遣先では「外注費」および「外注工賃」という予算区分に相当します。派遣社員を受け入れる職場には、この外注費が予算に組み込まれているのです。
だから何で暇なのか?という事が知りたいのですよね?
今から説明します!
派遣先の職場が忙しくなって、人を増やさないと業務が滞るという問題が起きた場合、派遣会社を通じて派遣社員を派遣してもらう。
というのは当たり前の事を書いていますが、派遣社員を呼ぶには予算が必要なのです。
その予算というは、忙しくなった今の瞬間に設定出来るのではなく、事前に予算申請しなければならないのです。
つまり会社の費用区分というのは、事前の予算計画からスタートしているのです。
一般的に向こう半年とか1年先を見込んで予算計画がされています。
実績に基づいて来期の予算確保できる仕組み
だから暇な派遣社員がなぜ存在するのか?っていう話ですよね?
はいはい、ちゃんと順を追って説明していますよ。
特に、負荷の起伏が激しい職場では、突然忙しくなって派遣社員を使いたい事態を想定して予算を組んでいます。ところが、予算を組むだけではダメで、実際に使わないと継続して予算が貰えなくなる可能性があるのです。
そうです、予算は使い切らないといけないのです。
継続して外注費用を確保しようと思うと、予算を使った実績を作らなければならないので、上述しました通り、派遣社員を使っているが派遣社員に渡す仕事がない、という事態も考えられる、という事です。
「あ~、自分もその職場の対象になりたい~」なんて言わないでくださいね!
スキルが身に付かない辛い時間
仕事がない時期をやり過ごすのは本当に辛いのです。
さらに、仕事をしていないので実績を積むことも出来ませんし、何よりスキルを身に付けるための時間ロスをすることにもなります。
忙しい派遣社員からは、とても羨ましい状況ですが、当該者は違う意味の悩みを持つことになるということです。
派遣先が暇を理由にやってはいけないこと
暇で仕方がないから派遣先のパソコンでネットサーフィンしている、とか、スマホをいじってSNSの閲覧などしている人とかおられるようですが、これは業務とは関係ないので気を付けなければなりません。
特に派遣先のパソコンは、ネットサーフィンも含み閲覧履歴がサーバーに残りますので、業務と関係ない情報収集していることは監視されています。
閲覧している瞬間はどうってことないかもしれませんが、派遣契約の期間が切れる時期には別の人に入れ替えさせられる危険性もあります。
無断でプライベートな時間にせず、派遣先の担当者に動き方の相談をするなどしましょう!
まとめ
派遣先が暇なケースがある理由を解説しました。
派遣先が暇な状況を真に受けて遊ぶ人がおられるようですが、これは社会人として絶対に避けなければなりません。
特に派遣社員は高いスキルを求めて派遣先の信頼を得るという大事な目標もありますし、派遣先の許可を得てスキル向上の勉強に充てることも不可能ではないはずです。
遊んでいても給料が貰えるではなくて、考え方を変えて自分を磨く時間にしていくのが正しい動き方だと考えます。