何も指示をしなければ、延々と黙って座っている派遣社員。
そんな人いるのか?と思われるかもしれませんが、本当の話です。
派遣先企業としては、忙しい職場の環境改善から派遣社員を採用したはずなのに、当初の思惑は大きく外れ、逆に手を取られるという始末です。
ルール的には、派遣社員は契約範囲内において業務をして良い事になっています。
つまり、やってはいけない業務もあるといえばあるのですが・・・
それにしても、延々と黙って座っていられるほど業務内容の制約があるとは思えません。
これではいつ契約解除を言い渡されても不思議ではありませんね。
自分に与えられた役割を理解していない派遣社員
もしかしたら、派遣先の担当者から言われた事を言われた通りにやるように、と派遣元から指導されている場合もあるかもしれません。
基本に忠実という言葉があるように、ルールを逸脱しないよう勝手な行動には気を付けてください!なんて指導しているのかは不明ですが、動かない人はホントに動かないです。
ところで、なぜ派遣社員が職場に採用されているのか?
とても基本的な話ですが、言うまでもなく忙しいからですよね。
忙しいということは、派遣社員が戦力となって業務負荷の低減効果を生み出さねばならないはずです。すなわち、派遣先からは何をやって欲しいのか事前に説明は受けていると思うのですが不思議ですね。
何もしないで席に座っていられる精神力に脱帽するほどです。
指示がなくても仕事を探す自主性が求められる
派遣先の業務が始まる事前の話では、派遣先の担当者から仕事の指示があります。
というような説明を受けるのかもしれません。
しかし蓋を開けたら指示をしてくれる人はおろか、声をかけてくれる人さえ皆無。
そんな事例はよく耳にします。
では終日黙って席に座り続けるか?というと暇すぎて苦痛でならないハズです。
ならば、何かお手伝いできないか周りに声をかけてみるとか出来ないものか?
このように、派遣社員が考える世界と実際の事情には開きがあると言えます。
派遣社員は仕事が貰えるのを待っているようでは派遣先の評価は上がりません。
仕事は自主性を持って自分で探し出していくものですよ。
派遣先の正社員は派遣のルールなど理解していない
派遣社員の悩みとして、仕事を貰えない、仕事の説明をしてもらえない。
出せば沢山出てきますが、総じて事細かく面倒を見てもらえない実態があります。
派遣先に入れば、業務の指揮命令者が居て、派遣社員の各々に仕事が分配される。
という環境を想像しながら派遣先の業務に臨むのですが、実態は違う。
それもそのはず、派遣先の正社員の頭の中に派遣のルール規定関係がイメージ出来ている人がどのくらいおられるか?という世界です。
猫の手も借りたい、なんて言いますが、まさにその状態に相当します。
忙しいから来たのに仕事は回ってこない。
派遣社員の思いとは矛盾していますよね。
そんな状況を踏まえて待ち人間では派遣は務まらないと判断するのです。
正社員から信頼を勝ち取れれば一人前
こんな考え方もできようかと。
派遣先の正社員を満足させる動きが出来なければ単なる派遣社員。
職場の状況をいち早く察知し、タイムリーな動きが出来れば一人前だと思います。
もちろん正社員の動きを観察するだけで業務の動き方を把握せよ、という意味ではありません。見る・聞く・話す、という基本行動を使って業務の輪の中に入っていく力が派遣社員にも求められるのでは、と考えます。
正社員の目線から見ると、派遣社員だとか派遣のルールだとかどうだって良いのです。
大事なのは、業務を進めるうえでの意思疎通が出来る人に来て欲しいのです。
まとめ
メーカー正社員と派遣社員の両方を経験した筆者が感じるものは、業務を派遣社員にお願いするというより、一緒に業務に取り組むパートナーに来ていただきたいと考えますね。
私は派遣社員ですから、と派遣の立場をアピールされる方がむしろ対応が難しいです。
同じ業務コンセプトの中で働く仲間なのですから、自分の役割を勝ち取るくらいの自信を持って取り組んで欲しいと思います。