転職を考えるときに一番先に確認することは何ですか?
正社員とか派遣とかアルバイトとか、あるいはパートタイムとか、自分のライフスタイルに合った雇用形態を真っ先に確認するのではないかと思います。そんな時、常用雇用という言葉を目にしたことありませんか?
常用雇用者が必ずしも正社員ではない
ハローワーク(公共職業安定所)などで企業情報を調べるときに、求人票などで常用雇用という表記を目にする機会があるかもしれません。
言葉の通りですと常に雇用、ということで正規雇用してもらえそうなイメージがあり正社員?と思いがちですが、必ず正社員という定義ではないようです。
常用雇用者には派遣社員・契約社員・アルバイトも含まれます
一般的に雇用形態の中には、「正社員」「派遣社員」「契約社員」「アルバイト」などが挙げられます。過去には雇用契約というのは正社員のみが主な雇用形態だったのですが、近年は人材派遣会社も多数ありますし、雇用契約の対象が幅広くなってきています。
では、「正社員」「派遣社員」「契約社員」「アルバイト」の中で常用雇用者とはどれになるのか?ですが、実は全て常用雇用者である場合があるのです。
雇用形態とか雇用契約とか何だか紛らわしいですね。
常用雇用者の定義は?
厚生労働省が定める常用雇用者の定義を見てみますと、
常用雇用労働者とは、「期間の定めなく雇用されている労働者」とあります。
この定義から見ると、正社員だけが対象のようですが、派遣社員や契約社員、そしてアルバイトも期間の定めなく就業できる可能性がありますので常用雇用労働者に当てはまります。
また「1年以上継続して雇用されると見込まれる労働者」という条件もあり、
たとえば派遣社員で3ヶ月更新といった雇用条件があっても、契約更新を繰り返すことで連続して1年以上の就業になることも考えられます。つまりこの場合も常用雇用労働者の対象になるのです。
もっと言えば、日雇い労働のような非正規雇用においても、その契約が毎日継続され続ければ1年以上雇用され続ける場合もありますよね。当然この雇用も常用雇用労働者に当たるのです。
つまり常用雇用労働者というのは、雇用形態には関係なく1年以上の雇用契約が続いている労働者のことを言います。
常用雇用者と正社員は異なります!転職の場合は正規・非正規雇用の確認を!
常用雇用の場合は、正社員でなくても期間を区切らず雇用契約を結びます。
必ずしも、「常用雇用=正社員」という固定の条件ではないということです。
業務内容も勤務時間も正社員と同じ動きをしますので混同してしまいそうですが、正社員とは雇用条件は異なるので注意が必要です。正社員だと思って契約すると、実は賞与が無かったとか、有給制度がなかったとか、待遇面の差があります。
転職の場合は、正規・非正規の雇用形態を確認してくださいね。
まとめ
常用雇用者とは正社員に限らないことがわかりました。
正社員のほか、契約社員・派遣社員・パートやアルバイトも1年以上継続して就業できれば常用雇用の範囲に入りますので、正社員や正規雇用で職探しする場合には注意が必要です。
この求人はどうかな?と思うことは確認が必要です。
たとえばハローワークなどで職探しをする場合は、職員さんに確認するのが一番です。