転職先の候補を選ぶ場合、人それぞれ重視したいポイントがあると思います。
業務内容なのか?会社の将来性?社内の処遇対応面?などなど、わからない点が沢山あるので一つ一つ不安を取り除く意味も含めて、会社訪問および面談に向かわれると思います。
そこで、一番最初の面談相手は概ね人事担当者ではないか?と思うわけですが、皆さんはここで何を質問されますか?
派遣会社選びで騙されない秘訣を伝授したいと思います。
エンジニアならば技術の話が出来る人との面談は必須!
エンジニアの派遣会社に会社訪問および面談に出向いた場合、多くの会社ではアンケート記入を求められ、エンジニア経験のヒアリングをされることになります。
これまで関わってきた業界、職種、端末経験があれば使用機器、ツールを使っていたならばツール名など。その後人事担当者と面談をするのですが、如何にも職務経歴を把握し切ったかのような顔で、ご希望の業務は?みたいな事を聞かれるはずです。
注意しないといけないのはここからです!
自分に何が出来るのか?希望の業務には就けるのか?
知りたいことは、その派遣会社が自分の希望に沿う会社なのか?
ではありませんか?
何が言いたいのか?
派遣会社の採用人事の方って、派遣先の現場の雰囲気や状況を今一つ把握されていないことが多いのです。エンジニアの経験がある人であれば、この人話が通じない?ということで感じると思うのですが、異業種からエンジニアを目指されている方にとっては、ここが大きなハードルとなるはずです。
派遣先の現役エンジニアと話をすることは可能か?
エンジニアの話はエンジニアに聞くのが一番です。
人事担当者の煮え切らない話を聞いて不安を募らせては入社の決断などできません。
中堅の派遣会社くらいになると、技術的なアドバイスが出来る専属の方が人事担当者と同席される場合もあります。そこで、その派遣会社が関わる業務内容を聞いてみるのが良いです。
良心的なビジネスをされている派遣会社なら、社内のエンジニアとの面談に対応してくれるはずです。
入社したら別世界だった!となるのは絶対に避けなければなりませんからね。
不安要素は徹底的に潰し込みをする、というくらいの姿勢が好ましいですね。
派遣会社の採用人事担当の本当の目的は?
エンジニアの募集で応募してきたのに?一体なに?とお思いでしょう。
実は採用人事担当者の胸のうちは違うものであったりします。
ショッキングなお話ですが、採用人事の欲しいものは採用人数です。
早い話が、何人を採用したか?で彼らの成績が評価されているのです。
エンジニアのスキルは二の次で、売上を上げるための人数を稼ぎたいのです。
もちろん全ての派遣会社がそうであるとは言いません。
入社希望者が高度な設計業務経験などを有しておられても、その派遣会社が取引する業務にはCADオペレベルしか存在せず、事実上のスキルダウンになる例が後を絶ちません。
もうおわかりだと思いますが、可能であれば実際に稼働しているエンジニア、もしくは技術の話が出来る方と面談を希望してほしいと書きました理由がそれです。
多くの派遣会社の収益構造はとても単純です。
一人のエンジニアを派遣する毎に得られる金額(売上)×人数分です。
キャリアアップを目指される方には、明確なビジョンで話が出来る派遣会社を選択していただきたいのです。
エンジニア未経験者も社内研修があるので安心?
エンジニア派遣の派遣会社の多くは、社内研修と題してCAD端末の操作スキルを身に付けさせるトレーニングを行っている場合が多いです。
これが社内研修?技術研修?と言われると、大変ショボいお話ではありますが・・・
これは何を意味しているのかと言いますと、未経験者を一人前のエンジニアに育てるには実務経験が必要になります。派遣会社はモノづくりをしていませんので、社内で設計スキルを身に付けさせるには大変苦しい局面にあります。
手っ取り早い話、CAD端末の操作をマスター出来れば、図面(絵)を描く程度の業務には就けるという目的で、オペレータの育成をやっている派遣会社は多いですよ。
とは言え、図面を描く業務には様々なルールがありますので簡単に覚えられるとは言いません。それなりに覚悟は必要です。
まとめ
採用人事担当者の話を鵜呑みにせず、その派遣会社の実務レベルを把握することが派遣会社選びで失敗しない秘訣です。せっかく誇れる職務経験をお持ちでも、採用人事担当者とは口約束で済まされる危険性がありますので注意していただきたいです。
CAD業務レベルしか取引がないにも関わらず、ハイレベル(架空)の業務があるかのような募集をしているケースがありますので、よくよくお調べになって決断してほしいです。