派遣は小間使い?派遣先で肩身が狭いのは本当か?

派遣社員

世間から見た印象で、色々ネガティブな話題として取り上げられている派遣社員の現状ですが、それを苦にされている方も多いようですね。業務に入る前にスキルの確認をし、業務内容も双方で合意した形でスタートしているはずなのですが、実際に職場での仕打ちは酷いものだと訴える人が絶えません。

 ・どうせ派遣は仕事が出来ないから・・・
 ・正社員になれなかったから派遣会社に属してる・・・
 ・ロクに仕事も出来ないのに給料泥棒・・・

枚挙にいとまがないです。
どこに問題があるのでしょうか?

派遣先の社員が派遣社員の事を良くわかっていない

そもそも論ですが、派遣社員というものは負け組の労働者ではありません。

ビジネス上で言えば、派遣先企業が不足している労働力を社外の方に就業していただいて補う、というところにあります。単にそれだけです。

それをどこかで間違い、労働者派遣は小間使い、正社員になれなかった負け組的な表現をされています。つまり、派遣先の社員の方が労働者派遣の事を良く理解していないことにあります。

例えば、「言われた事しかやらない」という指摘を受けるならば、

それはその通りです。

派遣社員には、契約の書面に書かれた事しかやらせてはなりませんので、言われた事しかやらないで全く間違っていません。派遣社員との関係を理解しない一部の方の言葉に一喜一憂していては気持ちが滅入るだけでなく、何の特にもならないのです。

多くの方は「派遣社員」と一言で括ろうとされますが、実は業務の幅、スキルの幅が広く、低年収の方もおられれば、正社員の年収を遥かに超えるスキルを有する方も沢山おられます。

よって、派遣社員として生きる道を選ぶということは、エンジニアとしてのエキスパートを目指すのか?色んな仕事を経験出来る事を優先し、人との触れ合いを楽しむのも良いでしょう。仕事を選ぶことは、人生の一部を選択することですから自分が目指すものは何か?ということを明確にしていかないといけません。目指す領域によっては、派遣会社の選択も必要になるということです。

派遣先の方とのコミュニケーションを大切にする必要性

派遣業務は契約で定められた範囲で就業することは変わりありませんが、個人プレーではなく、職場の一員として稼働するわけですからコミュニケーションは必須条件です。

人というのは、知らない事に関しては疑いの目を持つ習性があります。

例えば、仲の良い友達とは、互いの事を尊重し信頼し合っているから密なお付き合いができるわけです。仕事も似た事が言えます。コミュニケーションを絶えさせてしまうと、相手の思想や思考が読めず、情報交換が難しくなるのは必然の流れです。

実際は派遣社員への印象が悪いのではなく、コミュニケーションの不足から一担当者としての評判を悪くしてしまうケースも多いと考えられています。

つまり派遣社員とか正社員という区分の話ではないということです。

朝出社した時の気持ちの良い挨拶を交わすことから始め、業務の指示を受けたときの確認のやり取りを気持ちよく進めることで、余計な憶測の発生を防ぐことに寄与します。

派遣社員は雑用ばかりの小間使いではありません

派遣業務は派遣契約に定められた範囲で行うのが本来の姿です。
しかし、仕事というものは日々のシチュエーションで変化していきます。

いつも決まった指示に対して、お決まりの作業手順で済む業務もあれば、改善や工夫を織り込まなければ進められない業務も出てくるはずです。

さて、ここで普通の人であれば、いつもと様子が違うことを担当の方に問うという行動があると思いますが、ここに一歩踏み込んで自分のアイデアを提案するという姿勢が伴いますと、先方からの貴方への見方・評価も変わってくるのではと思います。

何もかも先方に判断を任せるのではなく、自分自身もその業務を行う一員ですから、より高品位な業務が出来るスキルを積み上げていくべきと思います。

派遣社員というのは一括りの言葉ではなく、言われた事だけやる人と、自ら行動を検証して次の判断に繋げられる人がおられるということです。

自分のスキルや行動に自問自答してみる

先に記した内容と被りますが、所属する職場と自分自身との関係を自問自答してみるのも良いかと思います。派遣先で要求されている業務は何か?要求されている業務スキルに対して自分自身のポテンシャルは合っているか?などです。

また、要求されているスキルを満たすかどうかに加えて、周りとのコミュニケーションを有効にしているか?というのも大事なポイントでしょう。

孤立していることがマイナス要素になることが多いのです。

ドラマ「派遣の品格」の主人公のようなカリスマ性を目指すのも良いですが、上手い話ばかりではありませんし、与えられた役割の部分を強固にしていくことを目指されると良いかと思います。

まとめ

派遣社員には、高度なスキルを要するエキスパートな方もおられますし、派遣先の方の派遣社員の事を良く知らないという問題など、一概に派遣社員側に問題があるとは言えません。
まず自分に出来る事から始め、マイナス要素を取り除くことから目指してみてはどうでしょうか?

技術レベルだけが評価項目ではありません。職場を和ませるコミュニケーションも大きな武器になります。周りに必要とされる自分とは?と自問自答してみるのも良いと思います。

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