世間一般では即戦力を求められる立ち位置ですので、やはりスキルや経験値が高い方が優遇されるのでは?とお感じだと思います。
確かにスキルや経験値が高ければ高いほど派遣先からの評価は高く、派遣先が派遣社員を採用するにあたって魅力的に思われる傾向があります。
ところが、パソコンやCADなどの端末業務、或は特異スキルを持っておられる方が派遣先からクビを宣告される事が少なくないことも事実です。
いったいどういうことなのか?について書いてみたいと思います。
自信過剰でプライドが高い派遣社員は派遣先に嫌われる
忙しい派遣先の正直な思いとすれば、スキルの高い派遣社員が来てくれる事には大歓迎だと思います。正社員を一人前に育てるにはそれなりの時間もかかりますし、育てた社員が必ず優秀になるとも限りません。
そのような環境下で派遣社員の存在というのは嬉しい存在なのです。
嬉しい存在というのは派遣先の仕事が上手く捌ける状態を言います。
が、しかしです。
スキルや経験値を高く評価されたことを鼻にかけてしまう派遣社員がおられるようです。
頼まれて当然、難しい仕事をやってあげて当然。
確かに能力を買われて採用に至ったわけですが、派遣先と派遣元とのビジネスである事を忘れてはなりません。
自分ひとりの力で仕事を提供して貰えているわけではないのです。
派遣先との良好な関係を保つためにも謙虚な取り組み姿勢が必要です。
せっかく得られた業務なのに派遣先に嫌われる行為には注意していきましょう。
仕事を選り好みする傾向がある派遣社員は嫌われる
スキルの高い派遣社員は色んな業務に対応できそうですが、仕事を選り好みをして態度に出してしまう方がおられるようです。
特別な才能を評価してもらったという自負からか、提供された業務を自分で判断するような行為は派遣社員として、という以前に社会人として良くありません。
評価されたスキルレベルと、担当させていただける業務内容を決定するのは派遣社員ではなく、あくまで派遣先の担当者様の判断に委ねられます。
まずは謙虚に指示に従い、ひとつ与えられた業務を確実に処理していく。
この地道な作業こそが信頼を勝ち取る道筋となります。
自分は仕事が出来るという自信を持つことは良い事です。
むしろ悪い事ではありません。
確実に手順を踏む事で信頼されるのに、少し誤った考え方で派遣先から嫌われるのは非常にもったいない話ですよね。
仕事が出来る人よりも仕事を頼みやすい人間性を重視
優秀な人材になりたいと思うのは多くの方が同じだと思います。
仕事が出来る人は必然的に頼られる立場になっていきます。
でも大事なのは、頼られる事を良い事に大きく出てはいけません。
上述しました通り、あくまで謙虚に、派遣先と派遣元のビジネス契約の元で就業しているわけですから、自分ひとりの力で得た環境ではないという事実を認める必要があります。
まずは働ける環境を頂いたというところからスタートし、それから先は派遣社員の頑張りで更に良い環境を築いていくということです。
高いスキルで採用されたというのは、単なる情報判断でしかありません。
本当の意味で優秀な人材であるか否か?というのは実務で試されることになります。
派遣先の方から話しかけやすい環境を自ら整え、コツコツと手元の業務を熟していけば、必ず評価されるときが来ます。
自信がある人こそ、焦らず自らの人間性を磨いてほしいと思います。
まとめ
派遣社員には即戦力という要求があって、そこに経験やスキルが豊富な人であれば、より高度な仕事に挑戦できるというメリットがあります。
ただし、経験スキルが豊富ならば誰でも良いというわけではなく、派遣先の環境に合わせられる人間性なども問われる場合もあります。
仕事と言うのは人と人とのコミュニケーションで成り立っていますので、あまりプライドを表に出し過ぎると逆効果になることもあるということです。