突然の契約終了に派遣社員の立場の弱さ

派遣契約

派遣社員という立場は、派遣先との雇用契約があって仕事が出来る立場にあります。

派遣会社の種類でも正社員型の派遣会社はありますが、やはり派遣先という取引先あっての業務契約ですから、派遣先の受け入れがあって初めて業務に就けるという実態を理解する必要があります。

また、派遣先で働くための契約が、自分と派遣先ではなく、派遣先と派遣元の契約下にあるため、本人の意思に反して契約が終了する場合があり、非常に立場が弱いと言われています。

現場では一生懸命やっているのに、正社員よりも知識技量が豊富で、という事を訴える派遣社員もおられる中で、本人が感じる職場状況とは違った判定に不服を訴える派遣社員が後を絶ちません。

仕事が出来るのに派遣先からの厳しい評価

派遣社員に求められるものは即戦力です。足りない労働力を補うために、一時しのぎでも能力を発揮してくれる逸材には派遣先も大きく助けられているはずです。

しかし、職場での評価は業務の遂行能力だけで判断できない難しさがあります。

それが、職場に馴染む人材かどうか?という話です。

確かに仕事が出来ることでアウトプットが出るわけですが、派遣先の正社員の居心地が悪くなるのであれば話は変わってきます。

正社員の居心地が悪くなる、という表現をしましたが、つまり、気持ちの良いコミュニケーションが出来る中でアウトプットが出来ているか?という意味です。

どんな職場にも雰囲気というものがあります。

その雰囲気に馴染んでいれば業務では気持ちよく会話が出来るでしょう。

しかし、業務以外では正社員の方たちと関わりたくないという姿勢の派遣社員の方も一定数おられます。もちろん業務内でも関わりたくないと思う派遣社員も居る事でしょう。

仕事はしているのですから、何が悪いの?とは少し書き過ぎかもしれませんが、オンとオフをキッチリ切り分けている派遣社員のことです。

本来の目的であるアウトプットは十分に出ているのに、それでも派遣先からの評価は別というわけです。仕事が出来るだけではダメ。なかなか難しい問題です。

人との関わり方をコントロール出来る能力を問われる

職場の方と上手に会話出来ないのに仕事が出来るってあるのか?と指摘されそうですが、特にニコニコすることもなく仕事はテキパキとされる方はおられます。

良い言い方をすれば、ムダ話は一切せず、淡々と作業を熟しているイメージでしょうか。

何処の派閥にも属せず、誰かと仲良くもせず。
派閥って書くとイメージ悪いですね、すみません。
特に仲間意識がないというか・・・

正社員でしたら契約終了なんてことがありませんので、あの人は会話に入ってこないよねぇ~くらいで流されるのかもしれませんが、派遣社員に対しては勝手が違うようです。

仕事は進んでいるから、と気にされない職場もあります。

これを運が良い悪いで表現して良いのかもわかりませんが、仕事のアウトプットしか見てない派遣先もあります。

出社して、朝の挨拶と終業時の挨拶くらいはあるにせよ、業務時間中に正社員と全く絡まないで済む仕事は稀に存在します。

しかし、ほとんどの場合、正社員の方と何かとコンタクトを取りながら進めていくでしょう。

派遣社員の評価というのは、直接派遣社員と関わっている方の話を聞かれるでしょうから、ここからコミュニケーションが取り難いなどと話が出てしまうとアウトプットが良好でも評価はダダ下がりになる恐れがあります。

やはり派遣社員が不利な形勢に立たされるのは否めないところですね。

まとめ

仕事が出来ているのに納得のいかない契約終了通達は、本当に受け入れるのに時間がかかります。これだけ頑張っていても評価されない。そういう派遣社員さんは沢山おられるようです。派遣先の評価はマチマチです。仕事が出来ていれば及第点とするところもあれば、仕事はコミュニケーションとセットと捉える派遣先もあります。

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