普段生活する上で、色んなシチュエーションで個人情報のやり取りが行われています。今や何か被害に遭われた方でないと神経質にならない問題なのかもしれませんが、個人情報の管理とは案外杜撰に行われているということを知るべきだと思います。
派遣会社への応募に関しても全く同じ事が言えるわけで、応募者の個人情報は厳粛に管理されていると思いきや、派遣会社社内の営業関係者には単なる物のようにバラまかれているのです。
応募者の大事な個人情報がメールで飛び交っている
機密管理が正しく遂行できている会社であれば、個人情報は派遣会社社内サーバーに格納され、その情報を必要とする営業担当がサーバーにアクセスして情報を閲覧する、という手順になるはずです。
クラウドという考え方が当たり前の時代ですから、「そんなこと今更知っていますよ」と馬鹿にされるのがオチかもしれません。
しかし、実態が違っている派遣会社もあるのです。
応募者が記入したエントリーシート、スキルアンケートの他、履歴書、職務経歴書が全国の営業担当にメールで添付されて飛び回っているとしたらどうですか?
更には、セキュリティの甘いメールソフトが使われているとしたら?
世の中の情報漏えい事件なんて氷山の一角という感じがするのでは?と思います。
全国の営業担当者からダイレクトに電話がかかってくる!
規模の大きな派遣会社ですと全国に拠点を設けており、転勤可能という条件でエントリーしていますと見知らぬ番号からクライアント業務のアナウンスとして電話がかかってくるというものです。
常識ある会社であれば、応募者に対して担当者が付き、クライアント業務の情報を取りまとめて連絡くださることだと期待するでしょう。
実際は、応募者の情報に全国の営業担当者がハイエナのように集り、あまり居心地の良いものではないはずです。事前に知らない番号から連絡が入ります的な説明もなければ、むしろ応募者の不安を煽ることになり兼ねません。
応募者に何度も同じことを聞く派遣会社!
派遣会社に応募し、まず採用人事と話をすることになりますが、ここで応募者の大よその職歴などが把握されることになります。
その後、クライアントとのマッチング作業を行う営業担当にはスムーズに応募者の情報が伝わるはずですが、応募者は採用人事に話をした内容を再び営業担当にも聞かれることがあります。
同じ話を2回も!?
最初の採用人事の役割はなに?
何の為にヒアリングをしたのでしょう?
こういうところから内部の情報管理システムがお粗末な状況がわかります。
せっかく応募に来られた方にも失礼ですし、個人情報がどのように処理されているのか不安しかありません。
連携が出来ている企業であれば、採用人事が収集した情報で、おおよその経歴シートは出来上がるはずで、営業担当にはシステマチックに話が流れていくはずです。
このような派遣会社は、仕事の流れがわかっていないズブの素人集団である可能性大です。
履歴書などの重要書類がオフィスに適当に置かれている
機密情報書類の保管方法の話です。
応募された方の情報は、社として、それは大切な財産になります。
応募してくださった方の情報は正しい保管をしなければなりません。
沢山の履歴書が裸のままで散らかっている状況を想像されてみてください。
いかがですか?
こんな派遣会社に勤めたいと思うでしょうか?
これは筆者の所属する派遣会社の人事担当者の机上で起こった実際の姿です。
「人をモノとしか扱っていない証拠である!」と厳しく指摘したことがあります。
このような状況は、実際は外部の人には気付かれないことですが、採用人事、営業、教育担当などと連携出来ていない会社の実態だと感じます。
まとめ
エンジニア派遣という会社は、エンジニアの方が汗水流して働いて利潤を生みだしていることで運営が成り立っています。その大事な収益源となる方の情報を、雑に扱っている派遣会社が多数あるということに怒りさえ感じます。
もちろん派遣会社全てが汚れているというわけではありませんが、互いの役割を尊重し、理解できていない派遣会社は、どこか綻びた姿が見え隠れしていることが多いと考えます。