派遣会社での生き方を選択する人は、やはり1つの仕事を長く続けるよりも、色んな仕事を経験できることに醍醐味を感じておられる方だと感じます。
色んな仕事を経験するということは、即ち複数の派遣先を経験することにあって、それぞれの環境に溶け込むというハードルを乗り越えなければなりません。
派遣先の職場の皆さんと波長が合えば順調なスタートが切れるでしょう。
逆に環境が合わなければ、仕事以前の話になり、せっかく高いスキルのある方でも毎日のリズムが狂ってしまう可能性もあります。
では、派遣の仕事を楽しめている人は、どのような動きをしているのでしょう?
この点について書いてみたいと思います。
派遣先の方に気に入られることのメリット
考え方としては実に単純だと思います。
たとえば職場の人達が仲の良い友達ばかりでしたら人間関係は苦労しないでしょう。
相手がどんな人か勘ぐる必要もありませんし、相手に気を使う事もありません。
相手への信頼を持つことが出来れば積極的に話しかけることも出来るでしょう。
逆に、気軽に話しかけてもらえる雰囲気を作る事も出来ると思います。
理想を言えばキリはありませんが、そんな都合の良い世界ばかりではありませんね。
では、どうやったら環境作りって出来るのでしょうか?
派遣先の環境に馴染むには最初が肝心
何事にも言える事ですが、全ては最初が肝心ですよね。
派遣社員として初めての職場に行くには緊張が伴うものです。
「どんな職場なのか?」
「自分を受け入れてくれるのだろうか?」
「どんな派遣社員が来るんだろうか?」とか。
双方に緊張感があり、全ての始まりは相手への興味からくるものです。
ここで大切なのが相手に条件を求めないことです。
残念ながら、派遣社員が職場を選ぶことは出来ません。
出来ないからこそ、気に入ってもらわないといけないのです。
そのためには自分の振る舞いから正していく必要があるのです。
意外に派遣社員の方が知っている事が多いこともある
経験の多い派遣社員の方は派遣先の環境を見ると、業務のやり方が先進的か否かという判断が出来る場合があります。機密保持契約というものがありますので他社の環境を公言することは禁じられていますが、最初から配属先のやり方を評するのは避けた方が良いです。
理由はお分かりかと思いますが、初対面の方から内部の指摘をされて気分が良いことなどありません。例えばですが、初対面の方から「あなたの性格は・・・」と指摘されて嬉しいことはないのと同じです。
まずは現実を受け入れるところから始まり、派遣先の方と馴染んだ段階で、派遣先の悩みを聞き入れるという段階を踏むべきだと考えます。
決して最初から知ったかぶらないこと、そして、出しゃばらないことです!
職場の空気を読める人になる
今の自分がどういう立場なのか?
というのを絶えず考える余裕を持って欲しいと思います。
今動いて良い話なのか、動いてはいけないのか、相談すべきか、自分で考えるべきか、という判断をしていくということです。
思ったら悩むより直ぐ行動って言いますが、実は職場の空気を読む事が大切で、早まった行動で失敗することも多いのです。
それまで経験した知識・常識で動きたくなる気持ちもありますが、まずは派遣先の環境や文化を知るというところからスタート出来れば良いと思います。
相手の立場を尊重出来る余裕を持つこと
派遣先で業務をするには、ほぼ派遣先の職場の方とのコミュニケーションが必要になってきます。派遣社員という立場上、派遣先の社員から仕事を依頼される事が多いと思いますが、ここでの取り組み姿勢が重要になってきます。
仕事には色々なシチュエーションが考えられますが、基本的には相手の立場になって話を聞く体制を取ることをお勧めします。
八方美人になって、何でも相手の言いなりになるのとは意味が違います。
派遣先の社員の方も同じ「人」ですから、間違った考えや、間違った指示を出してくることだってあるでしょう。そこに目くじら立てて反論するのではなく、冷静に確認を取ることで雰囲気を損ねることなく業務を進めることができるはずです。
信頼関係の構築から改善や提案が出来る体制作りへ移行
派遣社員の役割は即戦力ですから、最初からバリバリやっていくイメージを思い浮かべる方も多いことでしょう。しかし、派遣先と派遣社員の間には見えない壁があって、優秀な人でも出過ぎると嫌われる事例が多いと言われます。
やはり順序としては、派遣先の職場の方と良好な関係を築くことが最初の業務になると思います。心開いていただけるには少し辛抱が必要だという事を把握されていれば、トラブルなく自分を出していけると考えます。
まとめ
即戦力を期待される派遣社員には誇れるスキルがある事が常識のように言われますが、必ずしも高度なスキルだけが勝負どころであるとは限らないのです。
派遣業務の多くは派遣先の職場の中で行うものですから、コミュニケーション力など、人としての才能が問われます。派遣先によっては一刻の猶予もない状況下で業務が始まりますので、人柄によって職場に馴染む速度に大きな差が生まれます。
決して仕事が出来なくても良い、という言い方ではありませんが、人柄というものは得になる要素を多く含んでいます。