派遣社員は代わりがいくらでもいるので簡単に契約を切られる。なんて話を聞いたことがありませんか?お給料をいただくために働きに行ったは良いが、簡単に契約を終了させられてはたまりませんよね。本当にそんなことあるの?という話をしたいと思います。
正社員だけでは業務を捌ききれないので派遣社員をつかっている
派遣社員だから簡単に契約終了させられる、と派遣社員の立場を軽く考えておられる方が一定数存在します。では、一度逆の立場で考えてみませんか?
そもそも論ですが、なぜ派遣社員を使っているか?です。
企業さんの立場で考えると、自社の社員で仕事が計画通りに終わるのが理想です。業務ごとに予算というものがあり、その予算の範囲に要員計画というものが存在します。
要員とは人の計画配置のことです。
つまり、ある一定の人数で、計画した期間内に業務が終わると見込んでいるわけです。
もちろん計画通りに業務が終わるのは理想論ですが・・・
各職場では、社員一人一人に業務量が割り当てられ、ある一定期間の業務計画が敷かれてるのですが、一時期のみ、或いは恒久的に業務量が上がる場合に社員の計画配置だけでは業務が捌けないことがあるのです。
企業さんは、社員を臨機応変に配置転換出来ないことが慢性的な悩みでして、一時的な労働力補填として派遣社員を採用しているのです。
派遣社員は業務負荷の波を吸収する大事な役割を担っている
派遣先企業さんから見て、当然ながら派遣社員は正社員ではありませんので、生産性が悪ければ自由に契約を終了させることができます。
派遣先の正社員は、そこで教育を受けて成長していきますが、派遣社員は即戦力として実力を見られています。ごく稀に派遣社員の教育プランも存在しているようですが・・・
・使える派遣社員は継続して使う
・使えない派遣社員は短期で終了させる
それだけのことです。
派遣先企業から見た派遣社員のレベルは一定ラインが引かれていて、期待されるアウトプットを出せているか否か、ということです。
言うまでもありませんが、派遣社員を使うといことは予算が必要です。
有効な予算となるか、無駄な予算となるか?
そこが長期雇用になるか短期雇用で契約終了になるか?の違いです。
契約解除となる理由は派遣社員の生産性のみが評価対象ではない
急遽で配属された派遣社員の生産性、つまりアウトプットの良し悪しを判断されるのは当然ですが、生産性が悪いから即契約終了にならないケースもあります。
じゃ、やっぱり派遣社員は仕事出来ない人でも良いの?
ここで理由を履き違えないで欲しいのです。
努力して結果が出ない場合があるということ。
結果が全てではなく、その過程を重んじて評価する派遣先担当者がおられるということです。
少しでもスキルを向上させていこうという気持ち、前向き姿勢のある人はいつか報われる可能性があります。練習はウソを付かない、ではありませんが、一生懸命やっている人を結果のみで判断するのは惜しいと考える派遣先企業さんも存在するということです。
人として派遣社員としての魅力を出せる人材になるべき
派遣社員に求められるアウトプットは絶対なものではなく、期待値によるものだと考えます。もちろん、要求されたミッションを難なくこなしていける能力は確かに魅力です。しかし、正社員でさえ立派なアウトプットを出すことが難しいと思われる中で、派遣社員に正社員並の仕事量および品質を求めるのは酷ではないかと感じるのです。
まずは、要求されるレベルを目指して、いち早く到達しようとする姿勢が大事だと思うわけです。
まとめ
ここでは派遣社員は簡単に切り捨てられる対象なのか?という観点で文面を起こしました。最初から切り捨てる目的で派遣社員の採用などしないと思います。時間の猶予をどのくらい持つか、にもよりますが、派遣社員に向けれられた期待値というものがあって、そこにどう向き合っていくか、というのが派遣社員に課せられた課題だと考えます。