就職セミナーに参加している派遣会社の求人アナウンスでは、キャリア形成を念頭に置いて社内教育訓練を実施している、ということになっています。エンジニアとしてのキャリアが少ない人、或いは未経験の人からすれば入社後の教育訓練があるので学ぶことが出来ると信じている方も少なくないでしょう。
派遣大手の数社では教育カリキュラムを組んでエンジニアの育成に力を入れていることも知られていますが、多くの派遣会社の実態はどうなのでしょう?
教育訓練と言えるほど教育体制が充実していない
キャリア形成を支援するとあれば、その派遣会社に従事するエンジニアがスキルをステップアップさせる体系が整っていなければなりません。新米エンジニアから中堅エンジニアへ。さらにはベテランエンジニアになっていく過程で必要な知識を付与していけるサポートが必要だと考える。というのが理想な流れなのでしょうが・・・
実際、今の派遣法によると、各派遣会社は所属派遣社員に対して教育訓練を実施することが義務となっています。しかしその実態は??
まずは入社して最初に出てくるのが会社の規律教育。
社則ですね。
どの会社にもありますが、社内ルールを徹底されることは常識範囲に実施されていると思います。社員になるということは労使の関係を維持していくわけですから、ここの教育は派遣会社に限らず抜かりないと思います。
問題は次です。
エンジニア派遣であれば、技術的な教育がカリキュラム化してあるのが理想ですが、誰かが教える体制があるわけでもなく、なんと研修室で無意味な自習をさせている実態は普通に存在します。
教育訓練とは名ばかりで、部屋に籠って各自で勉強することを強いられる毎日です。
ウソだと思われるかもしれませんが、このような派遣会社はたくさん実在します。
教育訓練不十分なまま派遣先の業務が始まる
入社前の説明では、派遣先が求めるスキルを身に付けるための教育訓練が存在すると聞いたはずですが、全て本人意思に任せられるという杜撰な実態が浮き彫りになるわけです。
教育する気がないのか?教育できないのか?
××××派遣会社はブラックという噂が絶えない所以がそこにあります。
技術を教えられる体制が整っていないので、派遣先でスキル不足を指摘され、すべて自分でフォローすることになります。もちろんスキルは自分自身の知識であり財産ですが、派遣会社からのサポートがないわけですから技術的な相談窓口がないのと同じです。
求人アナウンスなんて何でもありですね。
派遣スタッフの数を増やすことに一生懸命な派遣会社がまだまだ沢山あるのです。
社員を大切な財産と考えず、単なる駒としか捉えてないことが理解できます。
派遣会社に入社して、そんな話ではなかったはず??とならないよう、派遣会社選びは慎重にならなければなりません。特に技術経験の少ないエンジニアは教育体制が整った派遣会社を選ぶことが賢明かもしれません。
まとめ
一部の大手の派遣会社を除いては、派遣社員の教育システムがキッチリと整備されていません。派遣会社への入社時でも、社則の説明や一般モラルの教育がされる程度で、肝心な技術的な教育が行き届いた環境はまだまだ少ないと言われています。
どちらかというと各人のスキル向上意欲に委ねられることになり、同じ派遣会社の派遣社員でも、技術レベルは個人差が大きいと言えます。