派遣社員の収入は月給制と時間給制で大きく異なる

働くことによって支払われる給料は、月給制や時間給制、そして日給などがありますが、派遣社員の給料の支払われ方にも種類があるのはご存知でしょうか?

同じ給料だから、時間で区切られただけ、月で区切られただけという単純なものではなく、
ここの理解をしておかないと派遣会社への転職を考える場合にも重要になってきます。

では、代表的な月給制と時間給制について詳しく紹介してきます。

時間給制だと給料が毎月変動してしまう

多くの派遣会社の給与支払いは時間給で扱われます。この時間給というのは名前の通り、働いた時間分が給料として支払われます。

なんだ当たり前じゃないか!って思われた方も多いでしょう。

そうで、当たり前なんです。

しかし、この時間給制で支払われる給料は毎月変動することにお気付きでしょうか?

多くの事業所は、一日の就業時間は8時間ですよね。
もちろん7時間半とか幾らか短い時間の事業所も存在しますが、そんなことよりも、就業日数が毎月変動することが問題なのです。

稼働日数が変動する

1ヶ月は30日か31日。その中に企業さんが指定する休日があります。つまり休日を差し引いた残りが1ヶ月の稼働日数です。すると毎月の稼働日数が変化することにお気付きかと思います。特に年末年始の連休、盆休み、そもそも日数の少ない2月。そして祝日の多い月ですね。

稼働日数が変化するということは、仕事を休まず全て出勤したとしても給料の額面が変わるという問題が起こるのです。

毎月支払いの固定費は待ってくれません

稼働日の変動の影響を受けて毎月変化する給料ですが、それに対して、家賃、光熱費などのある程度一定した支払い(毎月の固定費)が押し寄せてくるわけです。月によっては自由に使えるお金が圧迫されるという問題が起き、生活に不安を感じるということもあるかもしれません。

月給制の派遣会社は給料の額面が安定する

正社員を一度でも経験されたことある方であれば分かると思いますが、企業に属する正社員および契約社員さんの殆どは月給制です。

これと同じ給与体系の派遣会社が存在するんです。

名前では聞かれないかもしれませんが、常用型派遣の会社が大よそこのシステムを導入しています。先に紹介しました時間給制の派遣会社とどのような違いがあるのか紹介したいと思います。

休日が多い月でも給料の額面が変わらない

時間給制の派遣会社の給料が、稼働日数の違いで大きく変化することを説明しましたが、一方で、月給制の派遣会社は毎月の給料が一定額となって安定するのです。

どうですか?年末年始の休日が多い事業所の場合、休みが多いことは自由に使える時間が多いことで重宝しますが、でも給料に影響するとなると死活問題です。

時間給制か月給制か、ここの選択は重要だと思いますね。

病欠や緊急時で休みを取った場合も給料が補償される

月給制の派遣会社は、一般の会社に勤める正社員とほぼ同等の対応になりますので、何かの事情で仕事をお休みした場合でも有給で出勤と同じ扱いで処理されます。

ただし有給というのは、入社して直ぐには発生せず、入社後3か月か半年勤務後という各派遣会社毎の規定がありますので注意してくださいね。

有給がない状態でお休みをすると、時間給制の派遣会社と同じく額面から差し引かれますのでシステムの理解は必要です。

稼働日数差によっては毎月の給料が20000円から30000円くらい変わる可能性

毎月の給料の発生の仕方がわかったところで、時間給制と月給制で毎月の給料にどのくらい差が出るものでしょうか?これは稼働日数を見ると大よそわかってきます。

先でも紹介しましたが、お休みの多い月、祝日の多い月、日数の少ない2月なのでポイントになります。特に連休の多い5月とか年末年始等は実稼働日が18日程度しかないため、時間給制で働かれてる方は大きな痛手となる可能性が高いです。

派遣会社を検討される段階で、時間給制である場合、提示される時間給から毎月の給料が見えてきます。実際の生活の基盤となる収入ですから、しっかり確認をしておくべきと思います。

月給制の派遣会社の方が良いのか?メリットとデメリット

これまでは給料優先で比較をしてきましたが、必ず月給制の派遣会社にメリットが現れる方ばかりではないはずです。月給制の派遣会社は就業時間、つまり拘束時間が長めで、いわゆる正社員と同じ就業体型になります。

就業時間に囚われない勤務スタイルを希望される方もおられることでしょう。日に数時間の勤務時間で拘束時間の少ない業務を希望される方もおられるため、可能な勤務時間と照らし合わせて時間給制か月給制の派遣会社を検討されるとよいです。

まとめ

派遣会社はどれも同じ、というわけではなく、働き方によって該当する派遣会社のタイプが違うことがお分かりかと思います。給料の額面を優先するのか?勤務時間を優先するのか?それだけでも選択肢が増えてきます。雇用契約を結んだ後に、希望する勤務スタイルではなかった、ということのないよう、こちらで紹介させていただいた時間給制・月給制の仕組みの違いを理解しておいて欲しいと思います。

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