派遣の営業担当が派遣社員の面談に来ない理由

派遣営業

派遣社員が派遣先で業務をする場合に、コンシェルジュ的な立場にあるのが派遣会社の営業担当です。派遣先で業務をしている派遣社員の身の回りの世話をするイメージで良いかと思いますが、派遣先と派遣社員の間を取り持つ業務ですから雑務も多く、おおよそ忙しい状況にあると思います。

そんな忙しい営業担当の大事な雑務の1つが、派遣先で業務しているエンジニアの面談も大切な業務になっています。定期的に派遣先に訪問し、自社エンジニアと面談することで近況報告を受けたり、業務上の悩みなどを聞くのが主な目的となっています。

ところが、定期的な派遣先の訪問と言いながら現実は何ヶ月も面談がない状態が続いている、と漏らすエンジニアが多く、実のところ、面談が行われるのは派遣された直後の数回のみだった、というのは良く聞く話です。

業務成績に関係ないことはやらない派遣営業

派遣営業の業務査定ポイントの1つが、派遣社員を派遣先に定着させることにあります。しかし永遠に1つの派遣先に縛り付けるのではなく、一定期間の条件を設けて派遣先の業務を継続できること、という規定があります。

これは各派遣会社でルールの違いはあるかもしれません。

派遣業務が始まってから最低でも3ヶ月ないし半年間が目安になっているのでは?と思います。これ以下の期間で派遣先との契約が解約になると営業担当のペナルティーとする派遣会社は存在します。

早期に派遣先から契約解除されるというのは、派遣先とのマッチングの悪さや派遣社員の素行の悪さ、そして一般モラルの無さから来る派遣先からの不具合指摘です。

ここを営業担当に対する業務査定として見ているということです。

派遣社員が派遣先の業務を継続出来るか否かは、おおよそ最初の数ヶ月で見えてきます。

会社もその事をわかっていて、派遣社員が一定期間業務を継続できれば、その後の解約等が起こっても営業社員の責務にはならない、となっています。

不平不満の多い派遣社員の対応に頭を痛める

仕事をする以前に不平不満の多い人(エンジニア)はどの世界にもいますね。

派遣会社への入社時の、コーディネーターとの打ち合わせが満足に出来ていない点も可能性として否めないですが、基本的に行動の前に不満を訴えるエンジニアの対応に頭を痛めているようです。

日頃から不平不満の多い人というのは、何を言ってもいつまで経っても解決しないのが特徴です。そのような人の対応が足かせになると、本来の営業活動時間が十分に取れなくなり、“しかと”される、つまり派遣先への面談がスルーされるのもわからないでもありません。

人間ですから不満な点はあるでしょう。しかし言い方というものがあります。

一方的に不満をぶちまけるのではなく、不満を解消できるであろう提案をして欲しいと思いますね。

派遣先エンジニアに営業の役務の一部を任せている

派遣会社の運営として、エンジニア1人を派遣先に配属させるより複数のエンジニアを配属させる方がコスト的に有利になります。1度の訪問で複数の管理面談が可能とあれば、単純計算でコストは半分ですね。さらに理想的な形は、派遣先の担当者とのやり取りをしてくれるエンジニアが居れば、極端な話、営業担当は派遣先訪問が不要になります。

いわゆるリーダーという存在ですね。

派遣メンバーの中でリーダーが存在すれば、派遣先の問題、つまり契約に関する以外の話は折衝できるということです。

よく言う、「派遣先から信頼を得られている派遣会社」に見られる形です。

派遣会社のピンハネと言われるものに直接影響するもの

派遣会社の悪い噂記事を見ると、「ピンハネ」とか「粗利」とか「マージン率」という言葉が蔓延しています。実はこれらの言葉には明確な理屈があります。

派遣会社は人材ビジネスですので、モノを造って量産するという手法は使えません。

つまり1人のエンジニアに対して派遣先からの対価いくら、という計算です。

1人のエンジニアが順調に業務遂行できなければ、営業担当が稼働する時間が増えて経費が増えていくのです。自分の問題が、実は「ピンハネ」や「粗利」に直接効いてくるというわけです。

エンジニアの給与水準を守るためには、出来ることならば頻度の高い訪問は避け、派遣先のエンジニアで解決して欲しいというのが本音ということになります。

まとめ

入社時に聞かされた謳い文句は、定期的に営業担当が派遣先に面談に来るということかもしれません。しかし互いの役割を理解し合うならば、面談は必要最小限で事足りると思います。

原資が決まっているのですから、経費は極力作らないという考えに至ると思います。

評判の良い派遣会社というのは、おそらく営業とエンジニアの役割分担がしっかりしていて、互いの情報の連携が上手くいっているのだと思います。

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