エンジニア派遣に入社はしたが、ある程度の年齢層、具体的には30歳前後で特にスキルと言えるものがなく、なかなか派遣先が決まらずに待機が続いている。そんなモヤモヤした状態が続いている人は世の中に沢山おられると聞きます。
年齢が上がってきますと、派遣先から要求されるスキルも高くなってきますし、適性が満たないとなると給料の条件も低めに設定され、ますます行き場を失う現実が襲ってきます。
一方では、派遣社員になった者は負け組だとか行き場のない人達など、web上などでは好き放題書かれている始末です。世の中ではネガティブな存在だとイメージされる派遣社員ってホントに生きる道を失う職業なのでしょうか?
人並の事しか出来なければ給料もそれなりになる
例えば求人情報誌や求人サイトの情報を見て、「この仕事は給料が安いから嫌だ」と判断をしました。では逆に、その案件の給料が安い理由を考えてみたことがありますか?その仕事はやりたくない仕事だから給料が安かったわけではないですよね?
給料はやりたい人がいるいないで高い安いが決まるわけではありません。
簡単に言えば、誰でも出来る仕事か?誰でもは出来ない仕事なのか?
別の表現をすれば、高いスキルを必要とするか否か?というところで頂ける給料に差が生じるはずなのです。
派遣だから給料が安いわけではない
統計的な平均を見ると派遣社員の給与水準は正社員には劣ることが分かっています。
しかし、給料が高い安いは単純に派遣業務だから、ということではなく、各々の仕事にどのようなスキルが求められているかに起因しています。
パートアルバイト級の業務内容であれば、パートアルバイト並みの収入でしょう。
高度な資格を有する者にしか出来ない業務であれば、資格手当が付与されるなど、能力に応じた給与設定がなされているはずです。
そういう意味で、派遣業務というのは要求スキルの幅が広く、それに応じて頂ける給料にも大きな開きがあるのです。
技術的スキル以外にも貢献できるものはある
大切なことは、派遣先から必要な人材と思われるかどうか?です。
どんなに高度な技術スキルを身に付けても、それを活用しなければ業務への貢献には繋がりません。派遣先が何に困り、何を求めているか?それらを分析し、いま何をすれば派遣先が満足するのか?という状況判断力も大きな武器です。
置かれている状況を把握し、自分に出来る最大限のアイデアは何か?
思うだけではなく、関係者とコミュニケーションを交わし、必要な行動を確実なものにしていく。そう考えると、やはり話が出来る人が必要です。
派遣先から出るクレームの一つに、話が出来ない。というのは意外にも多いのですよ。頭でっかちで動かない人と言われるのは、つまり情報の行き来を遮断している人の事を言います。案外ちょっとした事で派遣先に貢献出来ること沢山あるのではないでしょうか?
まとめ
経験の少ないエンジニアが派遣先でまずやることは、派遣先担当者からの指示に従って動くことは当然ですが、周りの設計者および作業者がどういう動きをしているか観察するところからのスタートだと思います。
分からないことだらけの連続だと思いますが、知ったかぶりの動きはせず、積極的に質問をし、感じる事は意見することでベテランエンジニアとの思想の差異を縮めていきましょう。