派遣社員の悩みとして意外にも多いのが仕事が無くて暇という話です。
派遣先が忙しいという理由で派遣されるのに仕事が無くて暇という状況が理解に苦しむところですが、派遣社員本人がそう言うのですから間違いないのかもしれません。
それにしても変ですよね?
派遣先は予算を組んで派遣社員を迎え入れるのに、派遣社員が暇を訴えて稼働していないって何か変だと思われませんか?
そこで、派遣社員が派遣先で暇になる事例を紹介しながら理由を考えてみたいと思います。
派遣社員が人間的に信頼されず仕事を任せられない
派遣先は派遣社員に仕事を任せる場合、誰構わずという判断はしません。
人を見て、この人ならやってくれるかも?任せられるかも?という判断をしています。
例えば一例を紹介します。
ある派遣社員が派遣先に入所して2週間で解約、つまりクビを宣告されました。
本人は、解約になった原因が不明だと言っていましたが、理由なき解約などありません。
担当営業を通してわかったことは、行動不審、仕事をしている時の独り言が派遣先を不安にさせたとありました。
行動不審とは、不要に職場をウロウロしていたということです。
独り言というのは、表現の通りで、仕事をしながら独り言が派遣先から見ると不気味だということです。
派遣社員が派遣先から信頼を得るまでには時間がかかる
一緒に考えてみてください。
たとえば不思議な行動を取る派遣社員が職場に在籍しているとします。
しかし、この派遣社員が派遣された当初から素晴らしい業務実績の持ち主だとすれば、多少のマイナス要素は大目に見られるような気がしないでしょうか?
友達を作る場合も同じです。
合った瞬間から意気投合することは稀で、だいたい時間をかけて互いの理解が深まるのが一般的な見方ですよね。
今回紹介させていただいた事例は、派遣先に配属して間もなく情緒不安定な姿を黙認され、機密事項の扱いや、会社ルールの遵守に関わるところが不安視され、結果的に契約解除という流れになりました。
派遣社員の信頼構築は仕事への取組み姿勢から始まる
派遣社員の業務に対して不安な思いがある方は多いと思います。
派遣先の業務に付いていけるのか?という疑問が多くを占めると思いますが、実はそこの疑問に到達することなく戦力外になる人が多いということです。
派遣会社は、派遣社員に対してスキルを求めるケースが多いでしょ?
「あなたは何が出来ますか?」
もちろん経験スキルが多い事は大いに優遇されると思います。
でも、派遣先が求めているのは、一緒に仕事がし易い派遣社員に来て欲しいのです。
経験スキルが優れていても、職場の空気に馴染まない人は敬遠されるのです。
例に挙げた契約解除になった派遣社員も、実はスキルは十分にあったのです。
頭もよく、物事を考える能力はあったはずです。
しかし、派遣先からは不安視される材料があったということです。
派遣先のルールや文化に従うことが出来るか?
経歴やスキルに自信があって、それをアピールしたい派遣社員は多いと思います。
派遣社員が派遣先での立ち位置を確保するためには、仕事ができること、というのは大前提で考えることは決して間違いではないでしょう。
しかし、ある一定数の派遣社員が、そのステージに到達できないままにあるのです。
それが、派遣先には色々なルールがあるということです。
一見して、もっと工夫の余地があるような、改善した方が良い取り決めもあるでしょう。
だからといって、勝手にルールを逸脱するというのは派遣先の不安を積もらせるだけです。
指示された事を基本に忠実に実行し、要求されたアウトプットを出せるという姿を見せる事で派遣先からの信頼が構築されるのです。
まとめ
社会人として当たり前のことですが、約束事の遵守というのは重要です。
企業の多くは外部に漏洩させたくない機密事項や、社内規定やルールが制定されています。
派遣先が派遣社員を受け入れる場合は、最初にオリエンテーションが行われ、業務に向かう上での心得を伝えられます。
ここが最低モラルであったり人間性であったり、派遣先からの最初の判断になります。
何度もしつこいですが、決められたルールは守るというのが大前提です。
派遣先業務の第一関門を疎かにしないよう気を付けていきましょう。