エンジニア派遣と言いますと、1つの例として、新卒でメーカー系のエンジニアとして経験を積み、何かの事情で派遣業界に移り活躍をされている方、つまり中途で派遣エンジニアとなられた方が多くの割合を占めています。
では、新卒で直ぐに派遣会社に入社して、派遣先で活躍することは出来るのでしょうか?
新卒ですから技術経験はありませんし、派遣先企業に売り込むものがなさそうに感じますが、実際はどうなのでしょう?
派遣先企業は新卒エンジニアに技術スキルを期待していない
通常であれば、派遣社員は即戦力での採用が主なスタイルですから、新卒に何を期待するのか?とお思いでしょう。確かに学校を卒業して間もない新入社員は社会経験はおろか、技術経験などありませんから採用のメリットがない、と考えがちです。
しかし、メリットがないと言い切ってしまえば技術の継承は行われません。
では、メリットがない新卒を使う理由がどこにあるのか?
について考えてみたいと思います。
職場の活性化!未経験の新卒しか気づかないポイント
エンジニアというキーワードから連想されるものは、やはり「ものづくり」。
「ものづくり」には絶えず斬新なアイデアが求められています。
熟練エンジニアが日々熟していく業務の中に、未経験の目線から質問を浴びせさせることで、意外にも、なぜこのやり方?なぜこの工程?という疑問が生まれるのです。
熟練者にしかわからない物事の考え方、物の見方があるように、未経験の新卒ならでは物の見方、感じ方があるのです。そこで新旧のエンジニアが刺激し合って、より良い発想から生み出されるアイデアが新しいものづくりへと変えていくのです。
技術を身に付けることとは興味を持つこと!
一人前のエンジニアになるには、1年やそこらの経験で成るものではありません。
企業はそのようなこと百も承知なのです。
沢山の物を目にし、沢山の挑戦をし、そして失敗し、失敗した理由を追求する。
この繰り返しがエンジニアの仕事です。
つまり、新卒に技術は追求しない反面、物事に興味を持つこと、探求心が足りない人材はエンジニアとしての資質に欠けると判断するのです。
本記事の冒頭に、新入社員の派遣エンジニアに活躍の場はあるのか?
という意味を問うてみました。
そうです、彼らの活躍の場はあるということです。
ただし、その土俵に上がって来るのか来ないのか?
それは各々の新人エンジニアの行動次第だということです。
新卒エンジニアの取るべき行動
では、派遣先の担当者は新人エンジニアの何を評価しているのか?
ズバリ、見るもの全て、というのは言い過ぎですが、これから遭遇する一つ一つに興味を持ち、なぜそうなんだろう?と疑問を持つことがスタートラインだと思います。
疑問を持つことが質問を生み、熟練エンジニアへも刺激を与え、職場の活性化が生まれるのです。いつも同じでは進歩しません。常に変革を求め、新しきを生む、という流れがものづくりの根底を作っています。
居場所を失う新卒エンジニアの特徴
何も新卒エンジニアだから、という理由でもありませんが、新しい環境に入るとわからない事の連続で、何をしたら良いのか露頭に迷うシーンは往々にあります。
しかし、新人だから教えてもらうのが当たり前という姿勢は良くありません。
新人には新人の役割があるのです。
何もわからない新人の目で疑問を投げかけることが、職場の活性化を促進させることは既に申し上げました。新人エンジニアの唯一の重要な役割を放棄することがあっては、新人を採用した価値を生み出さないのです。採用された瞬間から新人エンジニアには役割を課せられているのですよ。
まとめ
技術経験のない新卒の派遣社員に派遣先で活路を見出すことが出来るのか?という心配は無用でした。新人エンジニアでなければ気が付かないポイントは職場の多くに潜在しています。知らないは負け、ではなく、知らないからこそ疑問に思う特性を派遣先企業さんは有効に使っているのです。ここで新人の派遣社員の皆さんが活躍されることを期待します。