正社員から派遣社員への転職はもったいない?あとから後悔しない?

転職

正社員から派遣社員への転職を悩む人がいるのか?

そんな立場の弱い世界に転職する人がいるなんて考えられない、と思うのは単なる思い込みかもしれません。現に、非正規と言われる枠に属する就業者人口は全就業者の4割を占めるとも言われています。

正社員を辞めてまで派遣会社に転職する理由とは?

なぜに正社員という立場を捨て、派遣会社に転職するのか?

派遣会社社員からすればなぜ?という疑問が生まれそうな話かもしれませんが、理由を考えてみますと、案外普通にありそうな話です。

 ・仕事の責務が重すぎてプレッシャーに負ける
 ・サービス残業が多く給与に反映されない
 ・難しい人間関係に悩まされる
 ・パワハラに耐えられない
 ・仕事にやりがいを感じれない
 ・結婚や出産でフルタイムの就業が難しくなった

という具合に、正社員といえど悩み多しなのです。

このような理由がきっかけとなり、ストレスの回避を懇願しながら働きやすい環境を求めているという現状があります。

正社員から派遣会社に転職する人の割合は?

そんな勿体ない選択をする人がいるなんて?

まだそう思われる方も多いかと思いますが、実際に正社員が派遣社員となった人の割合を一般財団法人日本人材派遣協会がまとめた「派遣社員WEBアンケート調査」を見てみましょう。

調査データでは、「正社員」のみを経験された方が約25パーセント。
「正社員とその他の就業形態」を経験された方が約60%弱です。

つまり8割強の方が一度は正社員を経験されたことになりますね。

一方で、「正社員の経験なし」と答えた人は20パーセントに満たない結果となっています。

いかがですか?

正社員から派遣会社へ転職される方の割合が多いということがわかりましたね。

正社員から派遣社員となった場合のメリットとデメリットは?

上記で紹介しました通り、正社員を続けることに辛い理由があるなど、派遣会社へ転職する人の多さがわかりました。

では、派遣社員になると具体的に何が変わるのでしょう?

転職というのは、自身の求める環境を追い求めるのが理想の流れです。

実際は、「正社員から派遣社員になって環境および条件が良くなった人」と、逆に「正社員から派遣社員になって失敗したと考える人」と大きく二つに分かれます。

この差はどこにあるのでしょうか?

後者の「正社員から派遣社員になって失敗したと考える人」というのは、派遣会社といいますか派遣業界のことを良く理解せず転職に踏み切ったと考えられます。

転職に失敗するというのは、その後の人生に大きなリスクを生むことになります。後悔しない転職をするには、向かうべき環境を良く理解し、本当の意味で人生の転機となるよう考えていく必要があります。

正社員から派遣社員になって良くなったと考える人のケース

最初に正社員から派遣社員になって良かったと考える人から見てみます。

仕事の負荷やプレッシャーから解放された

正社員時代と比べて明らかに感じるものは、責任の重さです。

成果主義・会社への貢献度、という重たい課題から解放されることが転職の成果として現れるといいます。

また、全てではないですが、「正社員の業務」「派遣社員の業務」と区分がハッキリしている場合がほとんどを占めています。

残業時間が大幅に減った

毎日遅くまで強いられていた残業の負荷から解放されたというケースです。

正社員の業務評価は時間より成果によるものが一般的です。

そのため、スケジュール内に業務が完了しない場合は、サービス残業も持さないというわけです。現在は、働き方改革等で残業の制限も設けられている企業も増えましたが、まだまだ潜在的に残っている問題と言えます。

正社員から派遣社員になって悪くなったと考える人のケース

今度は逆に正社員から派遣社員になって良かったと考える人を見てみます。

雇用が確立されてなく不安定で先行き不安になる

正社員の場合は、当面の職が失われるという心配はありません。

しかし派遣社員の場合は、いつまで契約を維持できるか?或いは今後契約の更新をし続けていけるのか?という不安があります。

特に一般派遣という条件では、同じ職場(課)では3年を超えて就業できないため、長く勤めたい場合は派遣会社と相談しながらの業務ということになります。

年収(収入)が大きく下がった

正社員時代には昇給・賞与があったのに対し、派遣社員となった途端、昇給・賞与がない場合があり、それまでの生活を維持できるのか?という課題に直面します。

昇給・賞与がない場合と書いたのは、派遣会社には色んな雇用形態がありますので、雇用される会社の業務形態によっては昇給・賞与が発生する事業体に属することもあります。

責任ある仕事ではなく達成感がないため物足りないと感じる

多くの企業では、正社員と派遣社員の業務区分をハッキリと明示していることが多く、正社員から派遣社員に変わることで遂行できる業務レベルの変化を感じることでしょう。

難しいミッションに挑戦し、それをやり遂げて達成感を得ていた人が急に業務負荷が軽くなると何か物足りないと感じるのも無理はありません。

まとめ

正社員から派遣会社へ転職することで良かったケースと悪くなったケースがあるということがわかりました。

長期的な経済面で見ますと、正社員として働く方が収入が多くなる傾向にあります。そのため、経済面を重視されるのであれば正社員として業務を続けられる方がメリットがあるかもしれません。

しかし、長く勤めることを考えると、収入の問題以外にも、働き甲斐、職場環境、人間関係など一概にどれを重視、と簡単には判断できません。自身のライフプランをしっかり考えて、後悔のない転職を選択していただきたいです。

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