派遣社員の職歴は、一企業の正社員として働くよりも多くなる傾向にあります。
1つの業務が終了したら、また別の派遣会社で就業するという事は普通にあるからです。
次の派遣会社、および正社員型の派遣会社の入社を鑑みて活動する場合、応募や面接の段階で仕事をコロコロ変えたと見られて評価が悪くなるのでは?と心配になってしまいますよね。このような場合に、派遣会社の採用担当はどのような評価をしているのかをお話したいと思います。
転職の回数よりも前職を辞めた理由が不利になる
自身の転職歴を気にして次の求人にチャレンジしにくいと考える人が多いようですが、実際問題、転職の回数のみで考えると全く問題はありません。
派遣会社では、1つの仕事をやり切り、別の派遣先の仕事も同じ派遣会社で就業するとは限らないのも理由の1つです。 転職歴は多くとも、任された仕事を最後までやり切るということは十分に評価されることです。それは短期の業務であろうが長期であろうが期間の問題ではありません。頼まれた仕事を最後まで責任を持ってやり遂げる能力は信用を勝ち取っている証拠ですからね。
では、何が問題となるのか?
これは仕事を辞めた時の理由です。
判断基準は一言では難しいですが、与えられた業務を最後までやり切ろうと努力したか、という点が大事なポイントになります。
スキル以上の仕事が回ってきて対応し切れなかった、という展開は十分に有り得る話だと思います。ここで、自らの状況を関係各所に相談などし、解決の努力をしていたのでしたら何ら問題はないでしょう。
この場合、職務経歴書には、「〇〇の業務を〇〇するようアウトプットに努めた。」
というように、活動の事実を報告できれば良しだと思います。
間違っても途中で仕事を投げ出した、退社してしまった、というのは不利な材料になるで良くありません。
重要視されるのは経験とスキルの積み上げ
最近のエンジニアに求められるのは技術の多様性です。
1つのスキルに留まらず、広範囲に知識を有する人は採用判断に有利に働きます。
派遣先の業務は、ある程度業務範囲を絞って紹介されるかもしれませんが、実際に業務に入りますと、その人の順応性を重視されることが多いのです。
正社員でも派遣社員でも、能力のある方はマルチタスクに対応できます。
もちろんそれは沢山の経験を積んだ後に身に付くスキルですが、業務効率を極めていきますと、気付いたら複数の業務を同時に進める事が出来るエンジニアになっている事が多いのです。
仕事は難しく考えず、如何にシンプルに考えるか?
物事をシンプルに考えることで納期短縮にも繋がりますしメリットは大きいのです。
これこそが沢山のスキルを身に付けていくコツだと考えます。
成功事例ばかりではなく失敗事例も経験値として有効
出来れば採用面接では輝かしい成功事例をアピールしたいと思うでしょう。
失敗事例について話をするのは自ら落ちていくイメージがある、と考える人が多いと思います。
もちろん、失敗ばかりでリカバリーがなければエンジニアとしての成長はありません。
大切なのは、失敗談に対して、どのような対策をしてリカバリーしたか、という行動の部分が重要なのです。失敗は誰にでもあります。むしろ成功続きの人を探す方が難しいくらいです。
「失敗は成功のもと」という昔からの言葉があるように、失敗を経験することで対策を立てられるのですから、より知識が増えて成功に近づいていくのです。
まとめ
新しく就職活動する場合に、転職歴そのものには特に悪い影響はないことを紹介しました。何事にも責任を持った行動をし、仮に仕事で失敗した場合にも、後のフォローが出来る方には特にマイナスポイントは付かないと言えます。
それよりも沢山の事を経験し、職務経歴書に沢山書ける事が次の業務とのマッチングを有利に進めることが出来るはずです。
1つづつコツコツと経験を積んでいきましょう!