派遣営業がついた嘘と派遣契約終了の危機を招いた事例紹介

派遣営業

とある営業女子から派遣先で素行が悪いエンジニア社員の面談依頼を受けました。
派遣先からの評判が悪く、このままでは契約解除もありうる危機的状況だとか。

エンジニア目線で素行の修正をしてもらえないか?という相談でした。

そもそも筆者は何者か?と言いますと、
常用型のエンジニア系派遣会社の内勤社員です。

とりわけ派遣先で頑張っているエンジニア社員の素行面談担当というわけではありませんが、緊急性を伴うと判断しましたので面談の場を作りました。

契約解除という危機的状況の原因はエンジニアというより・・・

派遣先が契約を解除しようとしているほど重大な問題なのか?
当該エンジニアは、派遣先に対して業務改善宣言書を提出していました。

幾つかのポイントを指摘され、本人が行動指針から直していくというものでした。
業務のスキル的な問題というより、一般モラルに近いと思います。

確かに派遣先からは指摘されやすい問題だとは思いますが、契約解除を言い渡されるほどの状況とは感じなかったのですが・・・ 

そんなことを思いながら実際に本人と会話してなんとなく事の大きさが分かりました。

面談時の、エンジニアの第一声は、
「問題を起こして申し訳ありませんでした」

 担当営業からは、言葉遣いが話にならないほど悪く、礼儀というものが全く感じられないと聞かされていました。
「電話応対が友達と話すような口調で指摘を受けている」と担当営業談。

しかし、実際に面談をしていて言葉遣いが悪いとは感じられなかったのです。

それは初対面の私と話をしているから?
いやいや、違うと思います。

話を続けていると営業の言い分とは随分食い違いがあるのです。

虚偽の内容で見えてきた営業担当のエンジニア虐め?

電話応対の件を確認しましたら、派遣先で電話に出ることはないのだそう。
電話対応は正社員の方のみで、正社員エンジニアから業務の指示を受けるとのこと。

更に、このエンジニアの前職は他業種の営業マンでした。
面談直後に気付きましたが、言葉遣いが綺麗で、私も見習わなければと思うほど。
どこにもタメ口の気配は感じられないのです。

続いて、派遣先の上司とはコミュニケーションが取れているか?
について問うてみました。

驚く事に、週に何度も夕食に誘われているとのこと。
問題を起こす派遣社員に食事の接待などありますかね??

派遣先の上司から仕事のアドバイスも的確にいただけるなど、面談者が私ではなくても関係が良好であることは察しがつくはずだと言えます。

いや、これはおかしい。
何かがおかしいです。

 派遣先が一番訴えたかったもの

派遣先からの指摘事項では、特に緊急を伴う事項としては感じられなかったのです。
何か腑に落ちない状況から、面談の議題以外で気になる点を聞いたところ、やっと出てきました!

しかも、重たい口を開いたという感じです。
その内容とは、
「君の会社の営業は会社に電話しても出ないし、折り返し電話もして来ない」
「話をしたいときに話が出来ない」
「どうなっているんだ!」

この指摘を受けているのがエンジニアの彼だったのです。
決して営業担当を腐すような言い方ではありません。
あくまで謙虚に、事実を報告したまでなのです。

つまりは筆者の解釈はこうです。

営業担当が営業の役割を全うしていないため、話をする場、キッカケを作る為に敢えてエンジニアの素行報告を作り、このままではビジネスの継続は難しいという警告を出されたのだろうと思います。 

自分の仕事の出来なさを棚に上げて人の指摘をする

今回の件で言えば、営業は派遣先からの指摘を鵜呑みにし、エンジニアが解約に匹敵するほどの不具合を出していると信じ込んでいます。

派遣業界が全てとは思いませんが、営業成績の評価方法によっては、派遣先のエンジニアの面倒など興味が薄れるとは表現が違うかもしれませんが、どうでも良いと思っている営業もいるかもしれません。

新規取引先の開拓と増員のみが営業成績となるならば、派遣先のフォローを疎かにする営業担当も存在するかもしれませんね。

実際存在している事例を紹介していますし・・・
本当に残念な話です。 

まとめ

派遣の仕事は、派遣社員と派遣営業のコンビネーションが大事になります。
互いの信頼関係があって初めて派遣先からの評価を受けるわけです。

少なからず自分の事しか考えられない営業がいる事は事実ですし、派遣先で悩むことがある場合には、しかるべき人に相談するなどして環境改善をすることが必要です。

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